火縄銃を構えた真鉄は発砲する 火を噴いた火縄銃の弾丸が死霊使いへと向かっていく
真鉄の放ったその弾丸が死霊使いに届こうとした瞬間 死霊使いの体がゆらりとゆれた
弾丸は死霊使いからそれ背後の岩盤を貫く チッと真鉄はしたうちすると素早く次弾を装填する
銃は刀を鞘におさめ居合い切りと同じように抜き放つ 水舐め婆へと剣風斬を放った
居合い切りの形から放たれた衝撃波が水舐め婆を襲う だが銃の放った剣風斬も真鉄の弾丸同様ひらりとかわされてしまった
「おらおら来いよ!」
弾十郎は死霊使いを挑発する その挑発で死霊使いは弾十郎へと襲いかかった
死霊使いの怨念のこもった一撃が弾十郎を襲う、弾十郎はその攻撃をまともに受けてしまった
だが鎧の極みのおかげでダメージは少ない だが少ないだけでそれも蓄積すればやられてしまう
「ダメだ…こんなものじゃダメなんだ!」
弾十郎はさらに体内の気を練り上げる そして体内で練り上げた気を開放する
「おぉぉぉ!!」
弾十郎の身体を青い闘気がさらに包み込む 弾十郎を包み込む闘気の青がさらに濃くなった
「おらおらどうしたかかって来いよ!」
弾十郎はさらに挑発した 死霊使いそしてさらに水暴れも弾十郎へと向っていった
その隙を逃さず秀人は水暴れの背後へと回り込むと3連撃を放った
「弾どのだけに負担はかけられん お前の相手は拙者でござる」
そのときであるパァンという乾いた音が響いた 真鉄が発砲したのだ
その銃弾が弾十郎と秀人、二人の間を通り抜けていく
銃弾は水舐め婆の背後に重なるように立っていた霧吹き婆の額を貫いた 水暴れに気を取られている秀人を霧吹き婆は狙っていたのだ
霧吹き婆は詠唱をはじめていた それをみた真鉄は霧吹き婆を狙撃しその詠唱を止めた
霧吹き婆は額に開いた風穴から血を噴出し仰向けに倒れていく
「二人とも援護するからな 頼むぞ!」
「おう!任せとけ!」
「承知!」
「ぼくも負けてらんないね」
銃は手に持つ太刀を硬く握り締めるとダン!と大地を蹴り近くにいた死霊使いとの間合いを一気に詰めた水舐め婆に切りかかった 銃の太刀が8本の光の筋を作り出す
切り刻まれた死霊使いが怯み後ろへ向いてさがっていく 弾十郎はここが好機と判断し死霊使いを追う
「おっしゃ! このまま追い込むぞ!」
「おぉ!!!」
弾十郎に続き秀人、銃がその後を追う 地底湖に剣撃の音が響きわたる
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