忍者ブログ
Onlineゲームをまた~り歩き渡ってます【The Towre of Aion】【信長の野望online】などなど
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新記事
最新CM
[03/13 yuuma]
[03/12 サクラ&ルシーア]
[03/08 yuuma]
[02/25 サクラ&ルシーア]
[02/24 なちゅ]
ブログ内検索
プロフィール
HN:
Rolleiflex
性別:
非公開
バーコード
最新TB
フリーエリア
[3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12]  [13

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

浜名湖底洞穴編

火縄銃を構えた真鉄は発砲する 火を噴いた火縄銃の弾丸が死霊使いへと向かっていく
真鉄の放ったその弾丸が死霊使いに届こうとした瞬間 死霊使いの体がゆらりとゆれた
弾丸は死霊使いからそれ背後の岩盤を貫く チッと真鉄はしたうちすると素早く次弾を装填する
銃は刀を鞘におさめ居合い切りと同じように抜き放つ 水舐め婆へと剣風斬を放った
居合い切りの形から放たれた衝撃波が水舐め婆を襲う だが銃の放った剣風斬も真鉄の弾丸同様ひらりとかわされてしまった

「おらおら来いよ!」

弾十郎は死霊使いを挑発する その挑発で死霊使いは弾十郎へと襲いかかった
死霊使いの怨念のこもった一撃が弾十郎を襲う、弾十郎はその攻撃をまともに受けてしまった
だが鎧の極みのおかげでダメージは少ない だが少ないだけでそれも蓄積すればやられてしまう 

「ダメだ…こんなものじゃダメなんだ!」

弾十郎はさらに体内の気を練り上げる そして体内で練り上げた気を開放する

「おぉぉぉ!!」

弾十郎の身体を青い闘気がさらに包み込む 弾十郎を包み込む闘気の青がさらに濃くなった

「おらおらどうしたかかって来いよ!」

弾十郎はさらに挑発した 死霊使いそしてさらに水暴れも弾十郎へと向っていった
その隙を逃さず秀人は水暴れの背後へと回り込むと3連撃を放った

「弾どのだけに負担はかけられん お前の相手は拙者でござる」

そのときであるパァンという乾いた音が響いた 真鉄が発砲したのだ
その銃弾が弾十郎と秀人、二人の間を通り抜けていく
銃弾は水舐め婆の背後に重なるように立っていた霧吹き婆の額を貫いた 水暴れに気を取られている秀人を霧吹き婆は狙っていたのだ
霧吹き婆は詠唱をはじめていた それをみた真鉄は霧吹き婆を狙撃しその詠唱を止めた
霧吹き婆は額に開いた風穴から血を噴出し仰向けに倒れていく

「二人とも援護するからな 頼むぞ!」

「おう!任せとけ!」

「承知!」

「ぼくも負けてらんないね」

銃は手に持つ太刀を硬く握り締めるとダン!と大地を蹴り近くにいた死霊使いとの間合いを一気に詰めた水舐め婆に切りかかった 銃の太刀が8本の光の筋を作り出す
切り刻まれた死霊使いが怯み後ろへ向いてさがっていく 弾十郎はここが好機と判断し死霊使いを追う

「おっしゃ! このまま追い込むぞ!」

「おぉ!!!」

弾十郎に続き秀人、銃がその後を追う 地底湖に剣撃の音が響きわたる
PR

浜名湖底洞穴編

純菜に襲いかかったのが水舐め婆、そして岩陰から出てきた死霊使い
その化物2体を目の前に悠然と立つ弾十郎 見た目には悠然と立っている弾十郎だったが内心は不安だった
今までも熊や狼などを相手に仲間と戦ったことがあったがこのような化物を相手にするのは初めてである
今この場で後ろに立つ仲間達を守るのは俺だ 俺がやらないで誰がやる
弾十郎は目の前に立つ2体の化物をキッと睨み手に持つ小刀に力が入る と、その時ふと昔のことを思い出した

「鍛冶屋の真髄は極みにある!」

岡崎にある鍛冶場の前で鍛冶屋棟梁は子供達を相手に話をしていた その子供達とは幼き頃の弾十郎と真鉄である
棟梁は将来有望な鍛冶屋になれる子供達を集め話を聞かせているのだが 弾十郎も真鉄も棟梁の話を面白くなさそうに聞いていた

「そんなのつまんないよ! 俺は侍みたいに強い鍛冶屋になりたいんだ」

「弾十郎!これは鍛冶屋にとって大事なことなんだよ」

「い~や~だ~! 侍みたいに強くなるんだ!!」

そういうと弾十郎と真鉄は外へと飛び出て行ってしまった

「あ、こら待ちな!まだ話は終わってないよ!」

棟梁の声を無視して弾十郎と真鉄は走って行ってしまった 棟梁はふぅとため息をつく

「今は分からないだろうけど いつか仲間と一緒に旅をするようになったら分かるだろう…」

棟梁は走り去る弾十郎と真鉄の後姿を眺めながらつぶやいた

「弾ちゃん!なにしてんだ!」

真鉄の声にハッと弾十郎は我に返った

「来るでござるよ!!」

弾十郎の横では秀人が刀を構え老婆と対峙している 弾十郎は全身に気を貯める そして貯めた気を一気に開放した
貯めた気が青い闘気となって弾十郎の体を包み込む 鎧の極みを弾十郎は発動させた
鎧の極みとは体内にある気を練り上げそれを一気に開放させ自身の体を硬化させる技 優秀な鍛冶屋ほどその効果は高い
サクラと純菜は同時に剣印を結ぶとサクラは秀人へ、純菜は弾十郎へと活身の術を使う
弾十郎の前にいる老婆、水舐め婆が怪しい動きをしているのが見えた まるで踊っているような水舐め婆だったがその動きがぴたりと止まった
水舐め婆の動きが止まったと同時にその目がカッと光る 水舐め婆の眼光の先にいたのは真鉄だった

「ぬぉおおお!」

水舐め婆の眼光が真鉄を射抜くと真鉄の身体がしびれ動かなくなってしまった これは瞳術の一種で目から気を放ち相手の目に気を叩き込むことで相手の行動の自由を奪うという技である

「こいつ!」

秀人は水舐め婆へと連撃を放つだがそれは死霊使いに阻まれた 死霊使いは受け止めた秀人の刀を弾き返す

「クッ なかなかやるでござるな」

「本郷さんあぶない!」

死霊使いに気を取られていた秀人は横から体当たりを受ける いつの間にか現れた顔だけの死霊
それは先ほど見つけまおの能力、神隠しで振り切ったはずの生首の死霊であった
この死霊の名は水暴れ 人の背丈はあろうかという生首である
サクラは剣印を結ぶと秀人へと治療するための詠唱を開始する
秀人は少しよろけたがすぐに体制を立て直すと水暴れへと太刀を向ける 体当たりを受けた秀人だったがダメージは少ないようだ

「油断したでござる」

「まだまだこれからだよ」

そういうと銃は水暴れへと4連撃を放った 銃の太刀はガンガンと音をたて水暴れに命中する 唸りながら水暴は水舐め婆のもとへと下がっていった
まおは御幣を振り場を浄化し純菜は剣印を結び解呪の術を使う すると真鉄の痺れが取れた

「やりやがったな!! こっからだぞコンチクショウめ!」

真鉄は火縄銃をかまえると慎重にしかし素早く狙いを定める

浜名湖底洞穴編

段差を降りる すると目の前に亡者が立っていた アァアアアアアアアという声を出しながらこちらに向かって歩いてくる
しまったやられるとサクラは思ったのだが亡者はまるでサクラなど存在しないかのようにサクラの横を通り過ぎ壁に向かって歩いていった
どうして?と、サクラは一瞬考えたが今はそれどころではない サクラは必死に前を行く真鉄たちを追った
サクラは普通に走っているつもりなのだがなぜか身体が軽くいつもの走る速さではなかった
あまりの速さに壁にぶつかりそうになりながらもなんとかみんなの背中を見つけその後に付いて行った
必死になって走っていくと曲がり角のところで真鉄たちは立ち止まっていた
サクラが真鉄達に追いつくと同時に体が薄くなっているのが消えてしまっていた 目の前に立っているのは今までどおりのみんなの姿だった

「ハァハァ や、やっと追いついタ…あれ、どうしたノ?」

真鉄は角の向こう側を見てそれに見入っていた サクラもその視線の先を追ってみる するとそこには首が浮いていた
首から上だけ 生首が浮いて角の少し奥をふらふらとしていた だがその生首も普通の大きさではない人の背丈はあろうかという生首だったのだ
その生首を見て真鉄は率直な感想を述べた

「なんだありゃ!?気味悪いぞ!生首ってどうよしかもでけぇし」

「たしかに気味が悪いでござるな・・・ しかし」

「凪さんいないね、まだ奥なのかな?」

かなり奥へは来たと思ったのだが凪麻呂の姿はなかった まわりを見わたしても凪麻呂はいない
ふとサクラは何かの視線を感じた なんだろう?とサクラはふり返るその視線はどうやら洞穴の天井の方からきていた
天井に目を向けるとそこにはコウモリがぶら下がっているのが見えた 洞穴なんだからコウモリの一匹や二匹はいるのだろうと見ていると

「サクラちゃん なに見てるの?」

純菜が声をかけてきた ほらそこにコウモリがとサクラは言いながら天井を指をさすとそこには何もいない
あれ?おかしいなと首をかしげながら天井を見ていると 

「サクラちゃん見間違えたんじゃない?」

「あれ?確かにコウモリがいたと思ったのニ…間違いなのよ絶対にあそこにいたのヨ」

「みんな集まって~」

まおがみんなを呼ぶ そして再びまおは鼓を取り出すと叩きはじめる洞穴内に鼓の音が響く
するとまたみんなの体が薄くなる 当然サクラも同じ姿になっていた

「おっしゃ!行くぞ!」

真鉄の声を合図に奥へと走りだす この洞穴はどれだけ広いのだろう?そして凪さんは何処まで行ったのだろう?
とにかく今はまおのおかげで亡者に見つかることなく奥へと進んで行くことが出来る こんなに亡者がいてしかも変な生首まで徘徊している洞穴の奥へと凪麻呂は向かったのだろうか?
もしかするともう洞穴から出てしまっているのでは?そう思うのだが しかしちゃんと確認するまで探すしかない
真鉄達の後について奥へと走っていく すると奥から何か音が聞こえてくるそれはサラサラという水の音
音をする方へとみんな走っていくサクラも同じように走っていくと視界が開けた そしてそこにあったのは地底湖
外からの水が流れ込んでいるのかそこには大きな湖が出来ていた

「うわ~すごいところネ~」

「なんともすごい景色でござるな」

サクラはぐるっとその地底湖を見わたす 湖はかなりの広さがありその湖のまわりには人が通れる道が出来ていた
ふと湖の端の方を見ると着物を着た老婆が歩いているのが見えた まさか迷い込んだのでは?
サクラがそう思っていると純菜もその老婆に気がついた そしてサクラと純菜はその老婆のもとへと向っていき声をかけようとしたそのとき

「純菜ちゃんサクラちゃん!さがって早く!!」

まおの声が後ろから聞える そのまおの声が聞こえた瞬間、老婆がふり向いた
ふり向いたその老婆の口は裂け長い爪が見える よく見ると老婆が着ている着物もボロボロだった
そしてその老婆は純菜めがけて襲いかかる 老婆の尋常ではないその動きと裂けた口からだらしなくたれている舌に純菜は恐怖した
純菜は動けない 老婆の長い爪が純菜へと突き出される

「純菜ちゃん!」

素早く純菜の前に立つとサクラは槍を縦に構えその老婆の長い爪を受け止めた 老婆は瞬時に目標を変えサクラに追い討ちをかけよう手を伸ばす 
だがその手もガキンという音とともに止められた 老婆の爪を止めたのはいち早くサクラ達に追いついた秀人である
サクラへと伸びていた爪を秀人は払い落としさらに太刀を返すと老婆をなぎ払う

「せぃ!!」

秀人の素早い攻撃をひらりとかわし老婆は後ろへと飛んだ 老婆は隙だらけなのだが素早すぎるその動きがその隙をカバーしていた
秀人は太刀を老婆へと向ける

「サクラどの純菜どのは後ろへさがってくだされ ここは拙者が」

老婆がいる場所の近くの岩陰から亡者が出てくる アァアアアアアアアという声と共に亡者はこちらへと向かってくる

「今なら数が少ない これ以上増える前に一気に叩くでござるよ!」

「おぉ!!」

弾十郎、真鉄、銃が前に出る サクラと純菜はまおがいるところまでさがると3人を守るように紅がサクラ達の前に立つ これで亡者を迎撃する形が出来た

そして戦闘が開始される

浜名湖底洞穴編

サクラ達は淵野の大蜘蛛がいた場所から奥へと向っていた やはり奥へと向うにつれ嫌な雰囲気が漂ってくるのがわかる
サクラは今までこれほど嫌な雰囲気を感じたことがない 体にまとわりつくような感じがサクラの全身を襲ってくる
一体何が奥にあるのだろう? そう考えながらサクラは歩いていると前を歩いていた真鉄が注意をうながす

「前に段差があるぞ」

真鉄の声と重なるようにアァァアァァァァという声も聞こえてきた それはとても人間の声には聞こえなかった
まるで何かを搾り出すような声 奥から聞こえたその声に生気は感じられない

「なに、今の声ハ??」

嫌な感じが一段と濃くなっていく サクラは不安になる心を必死に抑えつつ前を行く真鉄と弾十郎に追いつくため足を速める
前を行く真鉄が段差の前まできたときその足がぴたりと止まった そしてその段差の下を眺めている
真鉄の顔から血の気が引いていくのがわかった 

「な!なんだこ…モガモガ」

大声を出していた真鉄の口を弾十郎が素早くふさいだ 何事かとサクラ達も真鉄のいるところへ走る そして真鉄が見ていた段差の下をみるとそこには
わらわらと沸いた亡者が徘徊しているのが見えた 一人や二人ではないそのj狭い空間に亡者がひしめくようにうごめいている
とてもこの世の光景ではない まるでこの場所が地獄とつながり亡者が沸いてきたと思えるほどだった

「こ…こんなにいるのか…」

弾十郎は真鉄の口を押さえたままつぶやいた 弾十郎も同じ気持ちなのだろう その顔は苦虫を潰したような顔になっていた
口をふさがれた真鉄が弾十郎の腕をパンパンと叩いている 弾十郎は真鉄口をふさいでいることに気づきその手をはなした

「こ、殺す気か!死ぬかと思ったぞ…しかしこんなにいるとは思わなかったな」

「うむ ちょっと多いな…どうしたものか」

「ここはまお姉の出番だよ」

銃はまおを見ながらそういい まおは銃に応えるううなづくと肩からさげている袋から鼓を取り出した

「はい 私の周りに来てね~離れちゃダメよ?」

そういうとまおは袋から取り出した鼓を打ちはじめる ポンポンという心地いい音が洞穴に響きわたる
するとまおを中心に風が奔りサクラは体が軽くなるのを感じた まるで浮いているような感覚 一体なにが起こっているんだろうとサクラが考える前にまおはさらに鼓を打つ
すると今度は目の前に何かが通り過ぎるのを感じた しかし何かが通り過ぎたというだけで体には何も感じない

「じゃ行きますよー みんな着いてきてね」

さらにまおは鼓を叩く サクラは自分の体になにがおこっているのかわからず見ていると足元からなぜか薄くなっていくのが見えた びっくりする間もなく体全体にそれは拡がった なにこれ?と思ってまわりにいるみんなを見てみるとサクラと同じ状態になっている
しかしみんなそんな状態になっているにもかかわらず驚きの表情はない サクラだけが自分の身になにがおこっているのかわからず狼狽していた

「こ、これは一体なんでス?なにがおこってるノ!?」

サクラだけ何がおこっているのかわからなかった 狼狽しているサクラにまおは優しく語りかける 

「サクラちゃんびっくりしなくて大丈夫だからね さぁ行くわよ、神隠しの時間は短いからねみんな急で」

いくぞ!という弾十郎の声でいっせいに走りだす 遅れてサクラも走り出し弾十郎達の後を追った

浜名湖底洞穴編

木の上から飛び降りたユダは虎裁の前に降り立つ 目の前にいきなり現れたユダを見て虎裁は目をまるくして口をぱくぱくさせていた
その動揺している虎裁の肩を両手でガシッと掴むとユダは激しく揺すりはじめた

「そ、それは間違いないのか?虎裁禅師!!あの小娘、サクラは浜名湖へ行ったのか!?」

虎哉は頭がガクガクとなりながらも話そうとしているのだが はげしくゆすられているため話す事が困難になっていた

「ちょ、ちょっと とま…止めて…」

取り乱しているユダを葵が制す 虎裁の前にいきなり現れたはずのユダを見ても葵は少しも動揺していなかった
まるでユダが近くにいることを知っていたような感じだった 実際、葵はユダの存在をわかっていたのだが話す必要もないと思いだまっていた

「ユダやめなさい!そんなに激しくゆすっていたら虎も話せないでしょ?」

ユダはハッとして虎哉の身体から手を離した そして改めて虎哉に問いただす

「虎裁禅師さっきの話はホントですか?サクラが浜名湖へ行ったって!?」

「ゲホッ ゴホッ せ、拙僧も行ったという話しを聞いただけでして…ユダどの、サクラどのを知っているのですか?」

「そうか、浜名湖に…失礼する!」

そういうとユダは風のように走り去っていった 残された虎裁と葵はユダが走り去った方を見ていた

「一体…なんだったのでしょう 葵どの…ユダどののあの慌てようは尋常ではありませんが」

葵は腕を組み何かを考えていた 虎裁は葵の言葉を待った この小さな僧は一体何を考えているのだろう?
まさかまたよからぬことを考えているのでは?

「葵どの?どうかされましたか?」

「虎 あなた何か話を聞いてない?」

「はて?話をいうとどんな話でしょう?」

「そっか聞いてないのね、各地で魑魅魍魎のたぐいが現れているって話なのよ あたしもここへ帰る途中で小耳に挟んだ程度だけどね」

「魑魅魍魎…ですか?」

「そう、だから陰陽寮に警戒するようにって伝えに来たんだけど…」

「そうだったのですか それはご苦労さまでした」

「でもダメね あの頭でっかちは聞く耳ってのをもってない!こちらはこちらで動く!よそ者が口を出すな だって…まったく人が親切に教えてあげてるのに!!」

「まぁまぁ葵どの とりあえず伝えたということでよしとしましょう」

「・・・……やっぱり腹が立つわね…よし決めた!」

またよからぬことを企んでいるのではないかと虎哉は心配した 見るとその小さな体に似合わない大きな薙刀を葵はギュッと握り締めている

「葵どの 何をする気ですか?」

「そんなの決まってるじゃない その魑魅魍魎っていうのを捕まえてあの頭でっかちの前に持って行くのよ! そうすれば一目瞭然でしょ」

「そ、それはそうでしょうが危険でしょう?あぶないでしょうし考え直してはもらえませぬか?」

「いいえ あの頭でっかちの鼻 へし折ってやらないと気がすまないわ!ユダも急いで行った事だし 多分、浜名湖には何かいるわね」

そういうと葵は門へ向って歩きはじめる 虎裁は歩き出した葵の小さな背中に向かって声をかける

「あ、葵どの どちらへ?ま、まさか…」

「決まってる浜名湖よ!あの頭でっかちの馬鹿に目に物みせてやらないと気がすまない」

こうなってしまった葵は止められない ドスドスと音を立てて歩いていく葵を虎裁は見送るしかなかった
昔から負けず嫌いなところは変わっていないな ただ…見た目だけは昔のまま変わらないのだけれど
いったい何をどうすればあの姿のままでいられるのか…
一歩間違えれば葵どのが一番不思議な生物のかもしれないなと虎裁は思っていた


忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne