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浜名湖底洞穴編

多くの亡者が秀人へとむかって錆び付いた太刀を振りかざす 秀人は覚悟を決め亡者の攻撃を受け止めようとしたとき
パン!という音がしたかと思うと秀人の耳のそばを何かが飛んでいった
気がつくと目の前にいる亡者の額に風穴が空いていた その後もパンパンという音が連続で響いてくる
その音がするたびに亡者の額に風穴をあけていった

「おいおい本郷さん無茶するなよ あぶねぇじゃねぇか」

真鉄の火縄銃からは煙が出ていた 秀人が危ないと思った真鉄はものすごい速さで玉込めをし連続で火縄銃を撃っていたのだ
構えてすぐに撃っていたのにもかかわらず真鉄は正確に亡者の額を撃ち抜いている

「真鉄どのでござったか 助かったでござるよ それにしても相変わらずいい腕ですな」

「ふっ褒めても何も出ないぞ ほらそれよりしっかり前見てないと危ないぞ」

そうでござるなといいながら秀人は亡者へと太刀を向ける 両手でしっかりと握った太刀に力を込めフッと息を吐いた
普段の秀人は意識を剣先へと置き相手の出方を探るのだが しかし今回はそれが出来ない 相手の数が多すぎるためだ
秀人はこういう1対多数のことも想定し修行していたのだ その力を今見せるときだ
剣先へと置いていた意識を広げていく 今までは前方にしか意識を置いていなかったのだがそれを円を描くように広げていった
ある種、結界と呼べるものであった 僧や神職、陰陽師達が使う結界と違い秀人がやろうとしているのは太刀による結界
秀人は意識を広げていくが範囲は広くはない しかし一瞬でもそれに触れれば迎撃される太刀による結界
太刀の間合いによる結界を秀人は作り上げた そして一体の亡者がその結界に触れる
その瞬間 秀人の太刀が煌めき太刀の結界に入った亡者を斬り飛ばす 次々と太刀の結界に触れる亡者を秀人は片っ端から斬りつけていった

「ヒューすんげぇな本郷さん そんな技も持ってたのか そんな技使えるんなら無敵じゃないのか?」

「いやそれが…この技はかなりの気力をともなう技にてなかなかに大変なのでござるよ」

話しながらも秀人は襲いかかって来る亡者を斬りつけている
そら大変だといいつつ真鉄も秀人に襲いかかっている亡者を撃ち抜いていった
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浜名湖底洞穴編

「おうよ!こんな雑魚どもなんざ一捻りだろ… ところでお頭、弾ちゃんたちだけで大丈夫か?さっきのあれ結構強そうだったぞ?」

「なんだい真、あたしの人選が間違ってたとでもいうのか?」

「いや…そんなことはないが」

「心配しなくても大丈夫だ弾たちならきちっと仕事をして帰ってくるさね」

「だといいんだが…もしもだよ?もしも弾ちゃんたちが負けたらお頭はどうするつもりなんだ?」

「そのときは…」

「そのときは?」

「あたし達でなんとかするしかなくなるだろうな ま、そんなことにはならないけどな 真よお前心配しすぎだもしもなんざないんだよ それより目の前の亡者どもに集中しろ!」

堕天女まで続いていた道はもうすでに亡者で埋め尽くされていた
その亡者たちの群れがゆっくりと真希たちがいる場所へと迫ってきている
真希は一度純菜に介抱されている凪麻呂を見てみる しかしまだ凪麻呂が目を覚ます様子はない
両手にもった小刀を握りなおすとその小刀を亡者へと向けた

「秀人、禮華は前に出ろ亡者をこれ以上近づけさせるな 紅は純菜の護衛だその二人を守れ 真鉄は援護 謙一行くぞ!」

そういうと真希は謙一と共にその場から消えた 秀人と禮華は同時に前へ出る
前へ出た二人に亡者が襲いかかる 秀人は左からくる亡者を 禮華は右からくる亡者を太刀で斬る
二人はお互いの背を向け合い亡者に立ち向かう

「禮華どのと一緒に戦うのは初めてでござるな」

「えぇそうね じゃ本郷秀人の戦い方っていうのをじっくりと見せてもらうわ」

「拙者などまだまだでござるよ 拙者こそ忍野禮華という人物の戦い方そばで見せてもらいますぞ」

二人はニヤっと笑うと太刀を持つ手に力を込める そして二人は襲いかかって来る亡者に斬りかかっていった
ズパン!という音が秀人の耳に聞こえた 音のした方を見るとそこには消えていた真希が姿を現していた
相変わらず忍者と呼ばれる人達は凄いなと秀人は思っていた
見えないほどのスピードそして鋭い太刀筋どれも秀人には無いものだった
しかし忍者に出来ないが自分には出来ることがある 秀人はすぅっと息を吸い込むと瞳を閉じる
そしてカッと目を開けると同時に声をあげた

「こられよ」

秀人の澄んだ声が辺りに響くと辺りにいた亡者が一斉に秀人へと振り向いた それは真希の周りにいる亡者も同様である
亡者は錆び付いた太刀を振りかざし秀人へと襲いかかる あまりの数の多さに秀人は一瞬だけ怯んだ
しかしその杞憂を次の瞬間には振り払う これしきのことをしのげなくて何のための武士道か
瞳に強い意志を宿し秀人は亡者を見据えた

浜名湖底洞穴編

洋士の集めていたのは自然の気 陰陽道の基礎五行相生を基にして集められた気を体内に取り込みそれを練り上げる
練り上げた気を一点に集めそれを解き放つ術
この術は一歩間違えれば術者を殺してしまう 体内に取り込んだ気を上手く扱えなければ暴走し体内に取り込んだ気が体を破壊してしまうのだ
この術を扱えるのは陰陽道を熟知しているものに限られる 洋士はそれだけの力を兼ね備えた人物だということだ
陰陽道究極の術ともいえる光が今、真希へと迫っている 真希は己を狙えと言った
避けてくれると思い太極を放ったのだが真希はいっこうに避けようとしない
早く避けなければ危ない いくら洋士でも一度放った太極の光を止める手立てはない
太極の光は避けることなくその場に立ち尽くしていた真希を容赦なく巻き込んだ 真希は足だけを残しそのほかの部分は消し飛んでしまう
真希を貫いた太極は勢いを殺すことなく亡者の群れに直撃する 太極は真希を消し飛ばしたとき同様亡者を消し飛ばしていった
そして堕天女がいる祭壇のところまでの道が開ける 堕天女の場所まで行くのなら今がその好機なのだが弾十郎は呆然と足だけになった真希を見ていた

「………お……お頭!?」

それは洋士も同じであった 避けてくれると思っていた真希が今、足だけを残し消え去ってしまっている
なぜ避けてくれなかったのか そう思っていたとき二人の背後から聞きなれた声が聞こえてきた

「よし上手くいったな 走れ弾、時間がないぞ!」

「あ……えぇ?お、お頭!?」

声のしたほうに振り向くとそこには平然と立つ真希の姿があった そして足だけになった真希の方はまるで陽炎のように消え去っていた
洋士の太極で消し飛んでいたと思っていた真希は残像だった
残像を残すほどの神速で真希は弾十郎と洋士の背後へと移動していたのだ

「早く行かんか弾 なに呆けてるんだ」

ぼーっと立ち尽くしている弾十郎の背中を真希は蹴り飛ばした 転がりそうになりながらも弾十郎は体勢を立て直しそのまま堕天女まで伸びた道を走り出した

「よし次は銃、ユダ、サクラ、まお行け時間がないぞ 大臣と葵は最後だ向こうへ着いたら二人で結界を張れ あの気持ち悪い女と取りまきは任せる 他の亡者はあたし達が引き受けるからな結界で遮れ」

了解だと葵はいい銃、ユダ、サクラ、まおが走っていったのち洋士と一緒に走りはじめる
サクラは弾十郎を追い走る 葵と真希たちが作った道はまだ葵の放った紅蓮が燃えているため亡者が近づけない状態だったのだが
洋士の太極で亡者を吹き飛ばした場所には数人の亡者が道をふさぎはじめていた

「くっ やはり集気が少なかったですか…」

洋士がくやしそうにつぶやく しかし先頭を走っている弾十郎は走るのを止めない それどころか走るスピードをさらに上げていく
弾十郎はスピードを上げながら拳を握りその拳に力を込めていった そして集まってきている亡者につっこむ

「じゃまだ どきやがれえええぇぇ!」

弾十郎は走りながら亡者に拳を叩き込んでいく 弾十郎の拳を喰らい吹き飛ばされた亡者がさらに亡者を巻き込み道をあけていった
弾十郎が集まる亡者を止めていたおかげで堕天女のそばまでサクラは走りぬくことが出来た そして葵と洋士がやってくると弾十郎も亡者に攻撃するのをやめサクラ達のところまで走ってくる
葵と洋士はサクラ達の場所へと到着すると同時にふりかえり剣印を結ぶ
洋士は右手で剣印を結んだまま袖から呪符を取り出すとそれをばら撒いた
結!と二人は同時に叫ぶ 堕天女と亡者の群れの間に結界が張られさらに洋士の投げた呪符が結界に張り付いていく
呪符で結界を強化したのだ 亡者の力ではこの結界は破れることはない
真希は結界が張られたのをみて満足そうにうなづいた 呪符で中にいるサクラ達の様子はみることは出来ない

「さぁやるぞ こんな雑魚どもに遅れを取るなよおまえら!」

浜名湖底洞穴編

今サクラ達がいる場所から堕天女のいる祭壇までまだ距離がある
堕天女と戦うとなれば接近しなくてはいけないのだが 堕天女の前には亡者の群れが立ちふさがる
秀人と禮華が亡者の群れに特攻する 亡者達は錆び付いた剣を振りかざし秀人と禮華に襲いかかるのだが秀人と禮華はその攻撃をものともせず亡者を斬り飛ばしていく
次いで真希は謙一に目で合図すると二人は同時にその場から消えていた
ズバン!という音がしたかと思うと秀人達を襲っていた亡者の背後に真希と謙一の姿があった
二人はそのまま手当たり次第に亡者を切り刻んでいく 4人は亡者の群れを切り刻み堕天女までの道を作ろうとしているのだが亡者の数が多すぎてなかなか先へと進めない

「ちっ このままだと届かないか…もう少し手数が欲しいな 秀人、禮華少し頼むぞ!」

真希はまた謙一へと目で合図すると真希と謙一だけがサクラ達のそばまで帰ってきた

「お頭!オレの出番か!?」

「お前は後だ真 おい大臣確か一点を飛ばす術があったなたしか…太極っていったかあれを準備しておけ」

「了解しました ですが少し時間がかかりますがよろしいか?」

「あぁそれはかまわない それと撃つ場所はあたしが言うからそこを狙え」

「わかりました では準備に入るとしましょうか」

そういうと洋士は袖に入れていた呪符を取り出しそれを投げる
投げた呪符は洋士の前でフワフワと浮かんでいる
洋士は左手を剣印で結び右手は目の前に浮いている呪符へと向ける そして

「我内有太極 是生兩儀 兩儀生四象 四象生八卦 八卦定吉凶 吉凶生大業」
【我が内に太極あり これ両儀を生じ 両義は四象を生じ 四象は八卦を生ず 八卦は吉凶を定め 吉凶は大業を生ず】

洋士は左手で結んだ剣印で太極図を描き術に集中するため瞳を閉じる
洋士の体が光の粒に包まれる その姿はまるで辺り一帯から力を集めているようでもあった

「純菜 まだそこの陰陽師は目を醒ましそうにないか?」

「まだ見たいですね 大変な目にあいましたから」

「そうか…それなら仕方ない 葵、少し力を貸せ道を開くからな」

「それはいいけどどうするつもりだ?」

「お頭 俺にも何か出来ることはないか?」

「まぁまかせろ葵なんとかしてやる 弾よお前はあたしが合図したらつっこめ、あの気持ち悪い女に向かってな あとは謙一にユダこっちに来い」

葵が先頭 その後ろに真希、謙一、ユダが一列にならび真希達の後ろに洋士立つ

「大臣用意はいいか!」

「まださほど威力があるものにはなっていませんが…」

「かまわん!秀人、禮華退避しろ巻き込まれるぞ!葵、紅蓮を撃て撃ったら大臣の後ろに移動しろ 謙一にユダ風遁準備!葵が撃ったら続けていくぞ」

秀人と禮華は亡者を食い止めていたのだが真希の言葉に応じ後退してくる
亡者は群れをなして秀人と禮華を追いかけてきていた
葵は金剛鈷印を結ぶと烏枢沙摩明王の力を借りるため真言を唱える

「オン シュリ マリ ママリ マリ シュリ ソワカ」

金剛鈷印を結んでいた両手から炎が噴出す 破!という声と共に金剛鈷印を秀人と禮華を追いかけてきている亡者に向けて突き出す
炎は螺旋を描き亡者の群れへと向かっていく 同時に真希とユダは小刀を謙一は太刀を振りぬく
3人の前に風が渦を巻き丸く形をなす それを同時に貫いた
風は真空の刃となり葵の放った紅蓮の炎を追いかける 真空の刃は炎を巻き込み勢いを増す
勢いを増した炎は亡者を焼き尽くし道を作っていくのだがあと一歩が足りない

「よし大臣撃て!」

「どこに撃てばいいのですか?」

「あたしだ!あたしに向かって撃て!」

洋士は一瞬悩んだのち剣印を結んでいた左手を呪符の前へと持っていく すると呪符が5つにわかれ五芒星を形作る
五芒星の中心には陰陽太極図が浮かび上がる それを真希へと向けた

「太極!」

ドォオオオオオオオォォ!
五芒星の中心から光が溢れる 光は破壊の光 触れるもの全てを破壊していく光だ
その光が真希へと向かっているのだが真希は避ける様子もなくその場に佇んでいる

浜名湖底洞穴編

そこに邪気の気配はなくただ堕天女と呼ばれたものだけが立っていた その堕天女も目の前にいた凪麻呂がいきなりいなくなったことでそこに立ち尽くしているのだが

「真希 さっきのあれ、まだ何か言ってたぞ?」

「ほっとけ葵 あんなへたれなんぞいなくなってせいせいしたわ」

真希は邪気を消しさったのだがまだ少し満足気な表情だった さてそれよりとユダの助けだした凪麻呂を見てみる
凪麻呂はサクラと純菜が介抱していた 見た感じ大丈夫そうなのだが

「その人はどうなんだい?えーっとたしか凪麻呂とか言ってたっけ」

「大丈夫みたいですね体に外傷はないし でも長い間憑りつかれてたから精神的な疲労が貯まってるんでしょうね すぐに目を覚ますと思います」

「そうね今は眠ってるだけだシ このまま安静にしてれば大丈夫、じゃ純菜ちゃん見ててくれル?」

純菜はうなずき凪麻呂を介抱する 何事もなければそれでよいのだが憑かれていた時間がわからない
長い時間を憑かれたまますごしていたのなら精神にはかなりの負担がかかっているはずだ
目を覚ましたとき意識が混乱しないとも限らない 純菜は心配そうに凪麻呂を見ていた

「さて、安静はいいがあれが問題だな…黙って見逃してくれるとも思えんが」

あれとは当然堕天女のことである 今は動かずその場に立ち尽くしているのだが

「このまま終わるとも思えないでござるな」

「よしオレが撃つ!」

真鉄が火縄銃を堕天女へと向け額へ狙いを定めたそのとき 堕天女が奇声をあげる それはとても異様でしかも不快感をさそう声だった
そのあまりにも異様な声にみんな耳をふさぐ

「な、なんだこりゃ??」

「あれを見て」

禮華が堕天女を指差した 堕天女の周りに降りてくる者達がいる
それは天女の恨みと呼ばれる者たちであった 天女の恨みはゆっくりと堕天女の側へと降りてくる
天女の恨みがそばに降りてくると同時に堕天女の奇声が止まった 

「何かあるとは思っていましたが…こう来ましたか」

「大臣、あんたなに悠長なこといってんの?」

「いやいや葵さんこれでも焦っているのですが…で、お頭どうします?」

「そうだなここはやるしかなさそうだ そしてやるからには全力だ!気合を入れなおせよお前ら!」

応!と、全員が応える しかし相手は堕天女だけではない 大量に群れをなしている亡者もいるのだ
ここは二手にわかれたほうがよさそうだ
さてどうするか 真希は少し考えそして叫んだ

「弾、ユダ、銃、葵、大臣、まお、サクラ お前達で堕天女を倒せ 残りは亡者どもを蹴散らすぞ」

「お頭!大丈夫なのかそれで俺も残ったほうが…」

「弾十郎 あたしを誰だと思ってる!それにお前まで残ったら誰がまお達を守るんだ」

真希の気迫に弾十郎は押された そして禮華の肩をぽんと叩き

「お頭を頼んだぞ」

「まかせといて秀人さんもいるし 大丈夫よ」

「よし 真、秀人、禮華、謙一、紅、行くぞ奴までの道をあけるんだ!」


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