サクラは秀人に話を聞いてもらうことになった まぁ話だけなので別にいいかなと思ったのと秀人がとても真剣な顔で話を聞かせてくれと言ってきたからだ
知人の話なので秀人には関係ないと思ったのだが それでも秀人は真剣に話を聞いてくれた
「ふむふむ、なるほど」
秀人はサクラの話を頷きながら聞いていた そして話を聞き終えると秀人はサクラに向かって言った
「真鉄どのを見かけないと思ったらそういう訳でござるか…真鉄どのと拙者は知人の間柄でござる」
「あら 真さんを知ってるんですか それで真さんが帰ってこないから浜名湖へ行くことになったんだけど3人で大丈夫なのかなッテ 心配になっちゃッテ」
「たしかに…少し心配ですな…では拙者もお供しますが 如何かな?」
「えェ!?」
「そんなに驚くことでもありますまい 真鉄どのは拙者の知人しかも帰ってこなくなって時間もたつのでござろう?無事ならそれにこしたことはないでござるが ですがもし何かあったのであれば」
「でも…危ないかもしれませんよ?危険はなさそうとはいってもホントに何があるかわかんないでスし」
「それなら心配にはおよばないでござるよ 拙者も武士のはしくれ多少の危険にはなれているでござる」
「でも…ホントにいいんですか?たしかに本郷さんみたいな強そうな方に一緒に来てもらえるなら頼もしいですけド…」
「お任せくだされ 友が危険な目にあっているかもしれないというのにここで動かなければして男としても武士としても恥でござる! して浜名湖にはいつ向うのでござるか?」
「えっと明日の朝、鍛冶場の前で待ち合わせしてまス」
「承知した、では明日鍛冶場の前で」
そういうと秀人は両替宿へと向っていった その後ろ姿を眺めながらサクラは秀人に話をしたことを少し後悔していた だが頼もしい仲間が出来たことも事実である
秀人も真鉄達の知り合いだとは思わなかったがこれも何かの縁かもしれない ここは秀人の好意に素直にあまえるのがいいだろう
そう思いながらサクラは純菜と話をするために薬研へと戻っていった
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