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浜名湖底洞穴編

岡崎城 その現在の主は徳川家康である
その岡崎城内部にはいくつもの屋敷が建てられている その中でも大きなものが各武将の待機場所
その他にも侍達の寄り合い所 陰陽寮 そして情報収集の拠点となる忍者屋敷
忍者屋敷は城のすぐ側にあった その一室に忍者屋敷御頭が胡坐をかいて座っている、何かを待っている様子だった その御頭のまゆがピクリと動く

「…戻ったか」

御頭は何も無い空間に話しかけた いや、誰も居ないと思っていた空間に人影がある
その人物は音もなく御頭の前に現れそしてうやうやしく頭を下げた

「神代ユダ ただいま参りました」

「ご苦労 報告を聞かせてもらおうか」

ユダは簡潔に報告を済ませた その報告とはサクラの護衛のことであるそれを聞いた御頭はふむ、と一言いい

「ユダよ そなたに新たな忍務を与える」

「は! では護衛の任はよろしいので?」

「報告によればその娘 ここ岡崎で修行するのであろう? で、あれば危険はあるまいよ」

ユダは正直この忍務に飽きていた、なぜ俺が訳の分からん娘の護衛なぞしなくてはならないのか そう思っていたのだ そしてその任を解き新たに忍務が与えられる

「ユダよ 昨今この界隈で噂になっている話を聞いているか?」

「は! 魑魅魍魎の類が出没しているとか・・・」

「うむ、半蔵様からも話があってな どうやら遠江にある浜名湖湖底洞穴が怪しいというのじゃ」

浜名湖湖底洞穴 そこは鍾乳洞で出来た巨大な洞穴のことである 天然の鍾乳洞その内部は迷路のようになっている

「何人か部下を送ったのだが誰一人戻って来ぬ…ユダよ浜名湖湖底洞穴へ行き その調査を命じる」

「は!了解しました」

返事をしたかと思うとユダは現れた時と同様音もなく消えていった ユダの消えたあとの闇を御頭は凝視する

「だが…果たして奴で大丈夫なものか…」

かなりの実力者を送り込んだにも関わらず誰一人生還した者がいない、浜名湖で一体何が起こっているのか
ユダもかなりの実力者だ それは御頭も認めている しかし…

「もう一人 送り込んでみるか…」

ユダは三河を離れ遠江へと向かった 目指すは浜名湖湖底洞穴 ユダは神速の術を使い速度を上げ風のように走っていった
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あの空に向かって

まおの家 通称まお屋敷へと4人は向った 結構な量の料理だったが荷物のほとんどを弾十郎がかかえている

「弾さん重くない?なんだかいっぱい持ってもらってるけど」

「いいのよ純菜ちゃん 今の弾ちゃんにはそれぐらいしか出来ないからね」

「おいおいひでぇなまお しかしまぁほんとのことだがな ま、この程度の荷物ならわけねぇさもっと持てるぞー」

弾十郎は大荷物を軽々と持ち直し再び歩いていく この程度の荷物では弾十郎はびくともしないらしい
大きな屋敷が見えてきた そこがまおの屋敷らしい

「お、おっきな屋敷ですネェー まおさんって何者なの純菜ちゃん?」

「ん?見ての通りただの巫女だと思うけど んーでもおっきな屋敷だよね あまり気にしたことなかったから…まぁ気にしないでいいんじゃないかな」

「おぉ~い真ちゃん連れてきたぞ~ で、荷物あるから中に入れてくれ」

「おぉ 待ってました! ぬぉ!多いなこりゃ存分に堪能できそうだ 大臣これ持っていってくれ」

「美味そうな匂いですな おっとこれですなよっと」

「これはサクラちゃんも手伝ってくれたんだよ はい銃さんも持ってって」

「了解 これでいいんだね こっちは紅持って」

「ほとんどまおさんと純菜ちゃんが作ったんですけどね 私はお手伝い・・」

「このお酒は誰が持って来たの?」

「あぁ それは俺だ宴会ならこれがないと始まらないだろ いつもまおに作ってもらってるからなー たまには買ってきた」

「真ちゃんにしては気が利くな… なんだ明日は雨か?」

「ふふ 大丈夫だ! 酒のお代は弾ちゃんにつけといたからな」

「真ちゃん……」

「みんな料理まわった? 銃!つまみ食いしないの!」

「見つかったか…」

「んじゃ 新しい仲間が出来たことを祝って乾杯だ~」

サクラはここに来て良かったと思った 純菜に会いそして岡崎で再会 その後いろいろな目にも会ったが今こうして笑っていられる
ここにいる人達がこの笑顔をくれたのだと思っている 私もこの人達の仲間になれるだろうか?
いやなりたい そのためにももっと修行をしないと 

サクラの新たな旅がここから始まる

あの空に向かって

薬研を出てサクラ達は再び純菜の家に向って歩いていた まおが準備をしているはずなのでそれを手伝わないといけない
サクラの用事も終わったので急いで帰らなければいけなかったのだが その途中で純菜はサクラに聞いてみた
「…サクラちゃんこれでホントに良かったの? 成り行きとはいえ徳川家に仕官しちゃうことになったけど」

「うん 仕官することになるとは思わなかったけど教わるためだシ ここには宝蔵院流の弟子の虎裁さんも薬師になるための先生達もいるしネ」

サクラは後悔はしてなかった 今まで槍術しか知らなかったサクラは他に出来ることを探していたのだ
そして純菜に出合った 純菜の薬師としての技 そして小鳥を助けた時のあの慈愛に満ちた顔を見たとき サクラはこの人のようになりたいと心からそう思ったのだ

「それに ここには純菜ちゃんがいるし 純菜ちゃんは私の目標だからネ」

「私を目標って……私はまだまだたいしたことないよ でもそっか じゃあサクラちゃんがここに来た記念と仕官へのお祝いをしないとね 頑張ってつくるぞ~」

純菜の家の前までくるといいにおいが漂っていた 家に入ると二人はまおの手伝いをする
手馴れた手つきで作っていく純菜に対しサクラはかなり不器用だった それでも純菜に教えてもらいつつ作っていった
そして料理も大体出来上がってきたころ 弾十郎が純菜の家に訪ねてきた」

「おぉ~い 純菜ちゃん迎えに来たぞ~ おぉ!美味そうな匂いだな」

「あ 弾さんいらっしゃい あれ弾さんだけ?みんなは?」

「おう みんなまおの屋敷に集まってるからそっちへ行こう 運ぶの手伝うよ」

「あら私の家に集まったの?ここでも良かったのに」

「ん~俺もそういったんだがな~いつも集まってたのがまおの屋敷だったしな すまんな料理運ぶのは俺がやるからゆるしてくれ」

「まったくしかたないわね~ じゃ持って行きましょうか 純菜ちゃんこっちの料理をおりに入れてくれる?サクラちゃんはこっちをお願いね」

まおの指示でテキパキと料理をおりに詰める そしてそれを持ってサクラ達はまおの屋敷へと向かった

あの空に向かって

薬研には二つ部屋があり一つは薬を調合するための部屋 もう一つが薬座頭達のいる部屋である
二人は薬座頭のいる部屋を訪ねた

「これはこれは、百合坂殿 いい薬が入ってますよ ・・・・は、違う ええと、なんの御用でしょう?」

純菜は薬座頭にサクラのことを話した

「なんと!薬師を極めたいと… それはそれはよい心がけ、ですが薬師の知識は門外不出 誰それと簡単に教えるわけにはいかないのですよ」

「そこをなんとか… 純菜ちゃんを……純菜ちゃんの技を見てずっと考えてたんでス ホントは槍術を教えてもらいに来たのですけど、それだけでは足りないト… そして見つけたんです純菜ちゃんの技 薬師の技こそ私には必要なんじゃないかッテ 無理を承知でお願いしまス」

サクラは土下座をして薬座頭に頼み込んだ

「ふむ、決意は固いようですな… しかし先ほども申したとおり薬師の技は門外不出・・・どうしたものか・・」

薬座頭は考えた末 サクラにある提案をした

「御堂殿・・・ と、申されたかな? 見たところ御堂殿は浪人のようですが どうですかな我が徳川家に仕官するというのは?」

サクラは顔を上げ、薬座頭の顔を見る

「仕官すれば教えて頂けるのですか?」

「うむ、そうですな仕官し我が徳川家の一員となるならば 門外不出の技といえどお教えすることは叶いましょう」

サクラの顔が明るくなった がしかしと、薬座頭は話を続けた

「仕官したならば徳川家の一員として戦にも赴かねばならぬ場合も出てくるでしょう そのお覚悟…御堂殿にはおありかな?」

合戦に駆り出される… サクラは迷った あの合戦の場に行かされる事になるかもしれない

「無理にとは言いません 誰しもあんな血生臭いところに行きたがる人などいませんから…」

薬座頭はそう言ったがサクラの決意は固かった 戦に行くことになろうとも薬師の技を覚えたかったのだ

「それでも……構いません 私…徳川家に仕官しまス!」

「……そうですか、分かりました お上には私から伝えておきましょう 今日はもう遅いので明日にでもお城へ行って見てください」

サクラは医術を 薬師の技を覚えるため徳川家に仕官することになった

あの空に向かって

両替宿の前はもとの静けさに戻っていた サクラは弾十郎達と共に鍛冶場の前まで戻って来ている
サクラは未だに信じられなかった あのような物の怪がいたという事実 そしてそれを目の当たりにしても怯むことなくそれに立ち向かった人
自分は何も出来なかった… そうなにも…
槍術だけは上手くなったと思っていたのに不測の事態に私は一歩も動くことが出来なかった 情けない思いだけがサクラの中で大きくなっていた

「なんだか大変な目にあったみたいだな…」

真鉄から話を聞いた弾十郎がぼつりとつぶやくようにいった 落ち込んでいるサクラの肩をぽんと叩き元気を出せよといったのだが効果はなさそうだった

「うむ、あんな物の怪が出てくるなんざ有り得ん話だからな・・・」

「真ちゃん何か噂聞いてたんだってな? その噂、何処で聞いた?」

「あれは確か・・・遠江へ買出しに行った時かな? まぁよくある噂話だと思ったんだが…」

ショックを受けうつむいたままのサクラを純菜は心配そうに見ていた そしてまた暗い話になりそうだったので純菜が話題を変えることにした

「はいその話はここまで!サクラちゃんがこの町で暮らすようになるのに不安がるじゃない」

「そうだな…すまん…おし!今日は宴会だ 他の連中にも声かけてくるから 純菜ちゃんにまおも料理頼めるかい?」

「まかせて!とびきりの料理を用意しますよ」

「んじゃ後で呼びに行くわ、真ちゃん行こっか」

「ヽ(*^∇^)ノ」

サクラと純菜そしてまおは純菜の家へと向かって歩き出した 
サクラは考えていた、ただ槍術だけ覚えていっていいのか?もし、あんな化け物と出合った時 槍術だけで対抗出来るのか…?
やはり槍術だけではダメな気がする サクラはそう考えていた

「サクラちゃん…っていうのよね はじめまして龍城まおっていいます さっきはバタバタしてたから挨拶できなかったね」

「あ、そうですネ 私は御堂サクラです よろしくお願いしまス」

まおのにも気のない返事でサクラは答えていた そんなサクラを見て純菜は心配になっていた

「サクラちゃん大丈夫?なんだか上の空みたいだけど…」

「純菜ちゃんお願いがあルの・・ 私に医術を教えてもらえないかナ?」

「ど、どうしたの一体?サクラちゃん薬師になりたいの?」

サクラは考えていたことを全部純菜に話した 今までは槍術だけをやってそれを極めようと思っていた だが、それだけではダメだということを今日の出来事で思い知った
槍術のみでは限界がある
そして槍術とは違う力が今の自分にはいるのではないか? そしてその力とは純菜が見せてくれたものではないのか サクラの話を聞き終えた純菜は

「ん~私もまだ見習いだし教えるって言っても・・・どうかな薬座頭に会ってみる?教えてもらえるかもしれないし」

「うん 純菜ちゃんお願イ」

まおは先に純菜の家に向かい料理の準備をするといったので サクラと純菜は二人で薬研へと向った


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