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あの空に向かって

稲葉山に着いたサクラ 城前にも人だかりが出来ていいる 忙しなく人々が稲葉山へと入ったり出たりしている
サクラもその人達に混じって稲葉山へと入っていった
稲葉山の城下町に入ったサクラはさらに驚いた町にはかなりの商人達がいるみたいだ 忙しなく動く人 業物を売りに来ている人 それを品定めしている人さまざまだった
その人の波に飲まれそうになりながらサクラは師匠の香曽我部に教えてもらった道場を探していた
だが見知らぬ土地のためどこにあるのか分からない ふと目の前に茶屋が見えた
そこで一息ついて聞いてみようと思い 茶屋へと足を運んだ
茶屋主人に柿ようかんを注文し 長椅子に座って待っていると茶店娘が柿ようかんを持ってきた。

「あの すみまセんちょっと聞きたいことがあるのでスが」

「はい なんでしょ~」

「この町の道場って何処にあるんでスか?」

「あぁ道場ですね 道場はこの先を右に曲がってまっすぐいったところにありますよ」

「そうでスか 有り難う御座いまス」

出されたようかんを食べ終えると教えてもらった方へ行ってみた この角を曲がればいいのね
そして教えてもらった角曲がったとき何かにぶつかりサクラはしりもちをついてしまった

「痛ァーい な、何?」

サクラはぶつけてしまった鼻を押さえながら見上げるとそこにいたのは男性だった ただ足元がふらふらしているどうも酒を飲んでいるようだった その酔っ払いがサクラを睨みつけている

「おおぅ いてぇな! 何しやがんだ!」

「それはこっちの台詞でス!」

「おぉいうじゃねぇか! お?よく見たら異人じゃねぇか! 異人がこんなところふらつくんじゃねぇよ!」

「な、何ナの そっちからぶつかって来たんでショ?」

「うるせぇ! どうやら痛い目にあわないとわかんねぇらしいな!」

酔っ払いが拳を振り上げ殴りかかろうとした 
その時である振り上げた酔っ払いの拳を後ろから止める人物がいた
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あの空に向かって

なんとか無事に関所も越え ようやく美濃にたどり着いた
交通の要所である美濃は各地から商人たちが集まる場所として栄えていた そしてその商人たちの情報交換の場でもある
遠目ではあるが何人もの人達が歩いているみな美濃の町稲葉山へと向かっているのであろう それを目で追っていくと城の輪郭が見えた

「ん~っト あった あそこに見えるお城が稲葉山なのネ」

尾張との国境から稲葉山まではさほど離れていない 日も落ちてきたが落ちてしまう前には十分間に合う距離である
サクラは街道を通らず稲葉山へ向かってまっすぐ歩き出した 一刻も早く稲葉山へと入りたかったからだ そして竹やぶの横を通り過ぎようとしたときそれはおこった

ガサッ ガサガサッ  シャー

「ん? 何か音がスる・・ 何かいるのかナ?」

竹やぶの方を注意してみてみると何か動いている 明らかに人の気配ではない そしてそれは出てきた

「な 何コれ へ 蛇??」

それは大型犬と同じくらいの大きさの蛇であった ウネウネとうごめき赤い舌を出しながらこちらを向いている どうやらここはこの蛇の縄張りだったらしい そこへサクラが入ってきたのだ
チロチロと赤い舌を出しこちらを見ている 蛇に睨まれたかえるとはこういうことかとサクラは考えた 体が動かなくなっている

「これは不味いわネ…」

シャーという声を出しながらサクラにジリジリと近づいてくる サクラは動かない体をむりやり動かし自分の荷物の中から何か武器になるものを探していた・・ が、武器になりそうなものは無かった
体はすくんでいたが何とか動く 間合いを保ちながら後退して行くしかなかった
不意に蛇の動きが止まった 蛇の身体がバネを小さくした形になっている 跳躍して来る気だ
なんとかしなければ… サクラはさらに荷物を調べていたが使える物は何も無かった
シャーという声と共に蛇が襲いかかってきた やられる!荷物を抱え込みしゃがみこむサクラ そして数秒後  あれ?痛くない…
そっと目を開けて見るとそこにはあの蛇が倒れていた その頭には手裏剣が刺さっている

「た 助かっタの!?良かっタ・・・ でもこの手裏剣は一体どこかラ?・・」

しんと静まりかえる周りを見渡すが人影はない そこにはサクラと手裏剣を受け倒れている蛇だけだ

「とりあえず助かったのよネ… この辺りは危なそうだし街道へ出たほうがよさそうダわ」

このときサクラは気づいて無かったが サクラが尾張の港に着いた時からサクラに付き従う影があったのだ 
サクラが美濃へ渡ると聞いたサクラの父 御堂宗右衛門が一人娘の しかも一人旅と聞いて気が気ではなかった
そこで徳川にいる知人を介して徳川忍軍の頭、服部半蔵の弟子を一人付けてもらうことになった それがこの影である

この影の名は 神代ユダ 徳川忍軍に籍を置く忍である 
神代ユダはサクラと同じ混血の血を持つ者であった

あの空に向かって

「薬師? それってどんなことをする人ナの?」

この世界において薬師とは、回復薬から毒薬までさまざまな薬を作り出し、医術の力で治療もする。 また祈祷や神通力といった呪詛による攻撃も覚える。
が、基本的には人を癒すことを目的としている ただ目指すものが変わればその得意分野での特化を目指すことになるのだがそれはまだ先の話

「へ~ 歩く治療所って感じカな?」

「ん~ まぁ そんなところかな? 私はまだ見習いだからたいしたことは出来ないけど・・・」

「ふむふむ でも純菜さんナら 偉いお医者さんになれそうネ」

「な、なれたらいいけどね… そういえばサクラちゃんは伊予なんて遠い国からわざわざこんな所にまで何をしに来たの?」

「あぁ んとネ 私の御師匠様 香曽我部先生が美濃で修行してたんでスって だからお前も行って修行してこいって言われタの」

「修行か~ で、なんの修行に来たの? むずかしいものでなければ私も力になるけど」

「槍術でス なんだかこれだけは上手くなっちゃっテ だから行って来いなんていわれたのネ」

「そっか 私も少しやってるけど あまり上手くないな~」

「あは お医者さんにはいらないカも」

「うふふそうかもね さってとそろそろ帰らないと」

「あ 引き止めてごめんなさいネ また会えるカな? いろいろとお話もしたいシ」

「うん 尾張で薬の材料とか探してるし また会えるよ」

「よかっタ ところで純菜さんはここ尾張に住んでルの?」

「ううん 私の仕官先は徳川家 隣の三河ね  三河に来ることがあったら岡崎まで会いに来て いつでも歓迎だから」

「いろいろ教えてくれテ有り難う じゃあ 私行くネ」

「あ 待って 途中まで同じ道だから そこまで一緒に行こ」

「あらそれは助かるカも~ じゃあ、お願いしようカな」

二人は並んで街道を歩いて行く のんびりと話を交わしながら
出合って少ししか時間はたってないが まるで姉妹のように仲良くなっていた

この付近の状勢 そして徳川のことそんなことを聞いているうちに 立て札が見えてきた 

「じゃあ 私はこっちだから あとはこの反対に向かってる道を行けば美濃に行けるよ」

「ホントに有り難う 助かっタわ 三河に絶対遊びに行くからネ」

「うん 待ってるよ」

そうして二人は別れた 大きく手を振り純菜を見送った そして振り返り純菜が教えてくれた美濃への道を眺めた

「ん~ あと少しカな 頑張らないともう日も落ちてきタし・・・」

そして教えてもらった道を歩いていくと関所が見えてきた これを越えると美濃である

あの空に向かって

小さい丘がありそれを登りきると街道があった この街道を進んでいくと立て札があるのだろうそうおもいつつ辺りを見渡してみる
右には山があり 左には田畑がある そんな中トコトコと歩いていくと山裾で動く人影があった よく見てみると松の木の近くで座りこみ何かを探してるように見える

(何をしてるのかナ?)

気になったので近くまで行って見ることにした 近づくにつれその人影が女性であることに気づくその女性は熱心に松の木の下に生えている草を見ていた この女性はこの草をどうするつもりなのだろうサクラはますます気になってきた そしてその女性の背後まで来たのだがまったく気がつかれていない ものすごい集中力だとサクラは感心した  

「あれ~? これは違うな~これかな… あ!これだわ!むむ違うなぁ・・ ブツブツ」

その娘は松の木の根元に生えている草をみながらブツブツ言っている。

(なんダろ? この草でも取ってるのかナ? 何に使うんダろ?まさか食べるわけでもなさそうだシ… よし!聞いてみヨう)

「あの~ すみまセん」

「わぁひゃ~!!!び、吃驚した・・・・ な、何? だ、誰ですか貴方は!?」

「あ・・・ ごめんなさいネ 驚かすつもりはなかったんだけド・・」

女性は驚いた表情でこちらを見ている その顔が驚きから警戒の顔へと変わった サクラはこういう顔によく出会う そうそれはサクラの容姿がそうさせてるのだ
それはサクラにも十分わかっていることなのだがやはり寂しい気持ちになる この容姿のおかげで得をしたそんな話は一度もない それどころかいつも警戒されたり逃げられたり 果ては石を投げつけられるそんな体験しかしていなかったからだ

「あ…貴方 異国の方?」

「ううん 違うけド・・ 仕方ないわネ この姿じゃ間違えられテも・・」

「へ~ じゃあ日本人なんだ でもどうして髪が金色なの? それに目も…」

「それは…母が異国生まれなのよネ それでこんな目や髪になってルの・・・」

「へ~ 母ってことはお父さんは日本人なのよね? そっか~でも綺麗な髪よねすごくいいと思うわよそれ」

サクラはドキッとした この髪が綺麗そんなことを言われたことがなかったからだ だがこの女性はこの髪が綺麗だと言ってくれた なんだかものすごく嬉しい

「ところで私に何か?」

「あ! そうそう何してたんでスか? こんな所デ?」

「あぁこれ? これはね薬に使う材料を探してたの こういう所に生えてるのよねいろいろと」

「薬? 薬草か何かでス?」

「まぁそんな所かな でもここにあるものは使える物がなさそう…」

「そっか~ あ まだ名前を言ってなかったですネ 私の名前は御堂サクラ 伊予の国から来タの」

「あらそれはまた遠い所から・・・ 私の名前は百合坂純菜 薬師見習いね」

この出会いによってサクラは薬師に興味を持つようになる

あの空に向かって

「つ~い~タ~! やっト到着~!」

ここは尾張にある港 そこへこの娘は着いたのである。
娘の名は 御堂サクラ 日本人の父と異国人の母の間に生まれた一人娘である。

「さってと美濃はどっちかナ・・ とりあえず船頭さんに聞いてみよっト」

ん~っ サクラは背伸びをしていた そして周りを見渡すが辺りには人影が少ない 港というからにはもう少し活気があってもよさそうなのだが 

「それにしても寂れた港ネ 港なんだからもう少し活気があってもよさそうなんだけド・・」

港には船が止まるところがあるだけで あとは小屋が一つあるだけだった。 そこに船頭はいた

「すみまセ~ん 美濃ってどっちへいけばいいんでスか?」

船頭は何か変わったものでも見るような目で答えた

「美濃なら この道をまっすぐ行ったところに立て札があるから それに従ったら着けるだろう」

「ありがとうございまス 行って見ますネ」

「ちょっと待て異国の人よ お前さん美濃へ何をしに行くのだ?」

「む、あのネェ 私、こんな姿だけド 半分は日本人なのヨ? 見た目だけで判断しないで欲しいワ・・・」

「すまんなどう見ても・・・ まぁいい で、何をしに美濃へ行く」

「んっとですネ 私の御師匠様が昔美濃で修行してたんでス だからお前も行って来いって言われテ だから修行でス」

「ふむ 修行か… 何の修行かは知らないが気をつけて行くことだな・・」

「なんだか気になるいい方ですネ… 何かあるんですカ?」

「今、美濃の斉藤家とここ尾張の織田家は対立している 小競り合いがちょこちょこあるぐらいだ 巻き込まれないように精々気をつけることだな」

「ふぅ~ん そうなンだ こっちでもいくさでスか… どこに行ってもいくさばっかりですネ 分かりました気をつけますネ」

そう言うとぺこりと頭を下げ船頭に教えてもらった道を歩き始めた。

船頭はサクラの後ろ姿を見送りながら もう会うこともないだろう、ここは小娘一人で生きて行けるような場所じゃない 運があれば・・・ そう思いながら次の船を待つため桟橋へと向かっていった

ともあれ サクラは美濃へ向かって歩いていく 初めてみる土地を楽しみながら


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