「また戦じゃ・・・・・ いったい何時まで続くんじゃ・・・」
遠く山の向こうで怒号が飛び交っている 刀と刀がぶつかり合う音 鎧の軋む音 そして戦火は収まりを見せようとはせずさらに拡大している。
時は戦国 群雄割拠の時代 この時多くの勇将 猛将 名将 知将が生まれそしてその力の限りを尽くして生き抜いていた時代
だが小者や足軽達が生きていくにはつらい時代 それが戦国
一人・・ また一人と倒れていく・・・
まるでそれが当たり前のように・・・・
この戦によって何が得られるのか 死んでいったものたちには知る由もない
小高い丘の上 その戦場が見渡せるところに一人の少女がいた。
その娘は日本人とはいい難い姿をしている。
髪は金色になびき 目は藍色に輝いていた。
「相変わらずなのネ、どこに行ってもいくさをしてる… 人はもっと優しくなれるはずなノに…」
これは戦国の世で逞しく生きた一人の少女の物語
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