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その部屋のようなところには祭壇があり周りには紐が張り巡らされている この紐は結界であろうか?
そしてその祭壇を取り囲むように数人の人影が見えた
祭壇には誰かが横たわってるのが見える それを取り囲むように人影が立っている
(なんだ…何かの儀式か…?)
ユダは固唾を呑んでその祭壇を見ている数人の中の一人が詠唱を唱えていた
それが止まると人影の一人が一歩祭壇に進むと かすかにそして語りかけるような声が聞こえてきた
「もう少しだ…もう少し…」
何がおこっている?ユダには分からなかったが何かとんでもないことをしていることだけは分かる
この場で殺ってしまうか?しかし人が多すぎるか…仕方ないここで何がおこっているのか見極めそれを報告するべきだろう
そうして見ているとまた祭壇の前にいる人物からの声が聞こえてきた
「どうやらネズミが入り込んだらしいな・・・」
ユダは気づかれたと思い反射的に後ろへ飛ぼうとした、だが自分の意思に反して身体は動かなかった
(なんだ? なぜ動かせない?)
ユダは必死に身体を動かそうとしているのだがやはり動かなかった 声の主は右手を高々と上げた
するとその手の上に炎の球体が出現した、そして手を振り下ろすとその炎の球体はユダ目がけて飛んで来た
炎は大きさと速度を上げユダへと迫っている しかしユダは体を動かすことが出来ない
(やられる!)
鍾乳石が砕け散り辺りは粉塵にまみれる、一部の石は炎によって溶けていた
この一撃をまともにくらってまともに生きている人間はまず一人も居ないだろう
だがユダは生きていた、ユダともう一人ユダの側に立つ人物がいた
「まだネズミがいたか・・・」
炎の球体がユダに直撃する瞬間 その人物がユダの体に蹴りを入れ弾き飛ばしたのだ
「ふん!たんなる調査だと思って来てみれば…怪しさ満開の奴がいるじゃないかよ」
ユダを蹴り飛ばした人物は覆面をかぶり小刀を2本持っている そう、ユダと同じような格好だ
だが違うところがあるこの人物は女性 そう、くの一である