三河ー遠江間の関所からほど近いところに浜名湖湖底洞穴はある 地図で【りーハ】の辺りだ
そこへ神代ユダは来ていた、浜名湖湖底洞穴は巨大な鍾乳洞で出来ており光ゴケこおかげで中はぼんやりと見える
「ここか…何か変な気配はするが」
ユダは忍びの術を使い姿を消したまま浜名湖の奥へと入って行く、聞こえるのは水滴が落ちる音だけ ユダは音もなく駆け抜けていた
アァァアァァァ
ユダの足が止まった かすかに聞こえるうめき声のようなものを聞いたからだ
「……確かめてみるか」
ユダは声の方へを駆けて行った、だんだん声が大きくなってくる呻きとも叫びともつかない声が近づいてきた
「な、なんだこれは!」
ユダが見たものは亡者だった 足を引きずり蠢いているその亡者は1体ではなかった 中には蛇に撒きつかれている亡者もいる
「まさかこんなにいるとは…」
その蠢く亡者達の間から奥へと続く道があるのが見えた
「この奥にまだ何かあるのか?」
ユダはその亡者達をかいくぐりさらに奥へと向っていくすると大きな湖が見えてきた、だがそこにもやはり亡者達が徘徊している
「ここはやばいな… こんなにいたとは…」
・・・・如・・・・ ・・導・・・・・・ ・・成・・・・
ユダは人の声を聞いた まさかこんなところに人がいる訳がない、そう思ったが確かに人の声であった
「まさか・・ 生きている人間がいるのか?」
その声は湖の奥の方から聞こえてくる
ユダはさらに奥へと向っていった、湖を回り込むように道が出来ておりその道をユダは駆け抜けていった
(ここから聞こえる)
そこは部屋のようなところであった そしてそこに人の気配もする、ユダは慎重にその部屋のような場所を覗き込んだ
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