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浜名湖底洞穴編

殺してくれ、確かに凪麻呂がそう言ったのが聞こえた 今までの凪麻呂と雰囲気が違う
あの邪気が凪麻呂を変貌させていたのか?そんなことを考えているとまた凪麻呂の声が聞こえる か細く消えそうな声で

「………殺してくれ…今のうちに…早く…」

「言われなくても殺ってやる せめて苦しまないようになぁ!」

真鉄は凪麻呂へと火縄銃を向け構える すぐにでも引き金を引こうとした真鉄のそれを静止したのはまおだった

「まって真ちゃん何か様子がおかしいわ 真ちゃんにも見えるでしょ?あの凪さんから出ている黒い煙のようなものが」

「まおよ 今やっておかないとこんな好機は二度と来ないかもしれないぞ!やるなら今しかない」

「凪さん? なぜそんなことを言うの?」

猛る真鉄を押さえまおは凪麻呂を見た 凪麻呂からは黒い邪気が相変わらず立ち昇っている
こちらの気分が悪くなるほどの邪気 離れているサクラでさえこのような気分になるのに すぐそばにいる凪麻呂はどうなるのか…
こんなに強く濃い邪気が近くにあるだけで普通の人だと発狂するか自我が崩壊して廃人になるだろう
しかしそのような邪気にさらされても凪麻呂は自我を保っている 通常では考えられない精神力だ

「俺は…何かに憑依されている…今はなんとか…うぅ…時間がない…たのむ…」

「そんなこと出来るわけないでしょ?」

「たのむ…時間が…ぐぁあああああああ」

凪麻呂が苦悶の声をあげた瞬間 凪麻呂から出ていた邪気が形を成していく 影…いやそれよりも暗い闇だ どす黒く深い闇が形を成していく
形を成した闇は人のようにも見えるがはっきりとはわからない 

『人間メ マダ自我ヲ残シテイタノカ』

「貴方ね!凪さんに憑りついているのは一体何者なの!?」

「たのむ…急いでくれ…ぐぉああああああああ」

『イクラ足掻コウガ無駄ナコトヨ 抵抗ナド無意味ダ』

凪麻呂から沸いていた邪気が少しづつ凪麻呂の体へと戻りつつあった
しかしそれを止める術を誰も持ってはいない

「早く…殺してくれ…」

悲痛な凪麻呂の声が洞穴内に響く しかしどうすることも出来ないどうしたらいいのかもわからない
そして凪麻呂へと戻っていく邪気をサクラ達はただ眺めるしかなかった

「くそっ!あれはなんだ何とかできねぇのか!」

真鉄が言うが誰もそれに答えられない 凪麻呂がおかしくなったのはあの邪気のせいだということはみんなにもわかっている
しかしその邪気をどうすればいいのか まおにはその打開策が見つからなかった

「凪さんはあの邪気に憑依されてるだけなのよ あの邪気が何なのかそれはわからないけど でもそれをなんとか出来れば…」

まおにも他のみんなにもそれは理解出来た だがどうすれば凪麻呂を助けられるのかそれがわからない
ただサクラだけがあの時のことを思い出していた そう、初めて餓鬼を見たときの事を
あの時、サクラは驚いていたのでその場ではよくわからなかったのだが 餓鬼と熊は糸のようなもので繋がっていたのだ
なぜそのようなものが見えたのかサクラ自身よくわからない しかし確かに糸のようなもので繋がっていたそれは確かだ
もしそれを断ち切れば凪麻呂は元に戻るのではないか?
そう思った時、凪麻呂が跳ね上がるように立ち上がった

「フフフ 小僧は封じた、あとは貴様らだけだ」
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