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疾風刃雷

少年の叫び声はまるで獣のようでもあった 夜の闇を引き裂くような叫びがあたりに響く
危ないと思いつつも媛神はその少年に近づいていく 少年は声をあげつつも構えをといてはいないし動いてもいない
近づくにつれ少年がよく見えてきた 動いていないと思っていた少年だったが全身を震わせていた
何かに耐えているようでもある そしてもう一つ気がついた 全身から湧き出てると思われていた狂気
その狂気が一点から出ているのである それは少年の右目、眼帯を付けている部分からである

「あの右目…一体なんですの?あそこから狂気が湧き出てますわね」

全身を震わせていた少年の様子が変わってきた 振るえが大きくなり全身をガクガクと振るわせはじめたのだ
狂気を押さえ込めていないそんな感じが伝わってくる このままではきっと
そう思った瞬間、媛神は走り出した少年へと向かって

「そこの人!その力止めなさい そのままやってますとあなた壊れますわよ!?」

少年はびくっとした人がこんな場所にいるとは思っていなかったようだ 媛神はさらに近寄っていくしかし少年は狂気の放出を止めようとはしなかった

「だから止めなさいと言っているのです!聞こえませんの!?」

ガクガクと震える少年の額は汗で濡れていた 必死に押さえ込もうとしているのだが自分ではどうにも出来ないといった感じだった
少年は必死な形相で力を押さえ込もうとしているのだが抑えきれていない それどころか狂気はさらに強くなっていく
暴走 その言葉がぴったり当てはまるような状況だった 抑えきれるのかしら?そう思ったとき少年がまたしても叫んだ

「オォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

その時 少年の右目につけられていた眼帯が弾け飛んだ 眼帯の下にあった右目があらわになる 真っ赤に染まった右目それは人間の物ではなかった
媛神はその目を見たことがある あれは石鎚山で修行をしていたときだ ある日師匠が式を見せてやるといい式神を召喚したのだ
召喚されたものは鬼 その鬼の真っ赤に染まった目 鬼の目とこの少年の右目がそっくりだった
少年が狂気に取り込まれていくのがわかる このままではこの少年が危ない そう思った瞬間の媛神の行動は早かった
懐に入れていた呪符を取り出すとそれを少年の顔 精確には右目へと向かって投げる
呪符が少年の右目 真っ赤に染まった目の上に張り付いた瞬間、媛神は剣印を結び 結!と叫んだ バシュという音がし右目に封印を施す
封印を施すと少年の動きが止まった なんとかなったかな?そう思ったとき少年がまえのめりに倒れてしまった

「ちょ、ちょっと大丈夫ですの?」

まえのめりに倒れてしまった少年に近寄り体をひっくり返してみるとすーすーと気持ちよさそうな寝息が聞こえてきた
どうやら力尽きて倒れただけのようである しかも足場は砂なので頭を打ったような形跡はない しかし…

「このまま放置というわけにもいけませんわね…仕方ありませんわ目が覚めるまでここにいるしかありませんわね」

放り出された太刀と取れてしまった眼帯を拾ってくると媛神はその少年の隣に座った
そして少年がつけていた眼帯を見てみると裏に封印するための紋様が刻まれていたのだった

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