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疾風刃雷

一通り品物を見終えた媛神はふぅーっとため息をついていた 少し人ごみに酔ったのかもしれない
媛神は建物の壁によりかかると 通り過ぎていく人達を眺めていた
その中に潤と七海もいるのだが二人とも元気に商品を見てまわっている いや元気なのは潤だけかもしれない
七海は潤に引っ張りまわされている感じだ
さすがは大きな町ってことなのかしら そう思いながら通り過ぎる人達を見ていた時
その人々達を避けるように一つの商品が媛神の目にとまった ん、あれはなんでしょう?
媛神はそれに誘われるように近づいていく そこにあったのは一対の耳飾
勾玉を二つくっつけたような形をしている 陰陽師にはなじみの深い太極図の形をした耳飾だった

(なんなのかしら?綺麗な石でありますけど何か普通の石とは違いますわね)

まぁわたくしには関係ありませんわね 媛神はまた壁によりかかり休んでいると商品を見飽きたのか潤がやって来た

「あれ媛っち疲れたのか?ダメだぞー体は鍛えとかないと」

「お腹減らして倒れてた人に言われたくありませんわ 少し人ごみに酔っただけです」

「そっかーじゃ少し休んでく?」

「いいえその必要はありませんわ そろそろわたくしは尾張へ向かいませんといけませんし 潤とはここでお別れですわね」

「ん?どうしてお別れなんだ?」

「どうしてって 貴方の目的はここだったのでしょ?」

「んだよ まぁ結局いいものはなかったんだけどねーそんなわけで堺は堪能できたからここにはもう用はないし 次はどこに行くってあてもないからねー媛っち達についてくことにしたよ」

「……わたくし達と一緒に行っても仕方ないんじゃありませんの?」

「うんにゃ媛っち達と一緒にいるとめったに出来ない経験が出来そうな気がするんだよなーあたしの勘がそういってるんだよ」

「勘ですか…わたくし達と一緒に行くと言うのなら止めはしませんけど 自分の食料だけはちゃんと確保してくださいですわ 途中で行き倒れても責任持ちませんわよ?」

「わかってるってば その辺はちゃんとするからさ いいよね?まぁダメって言われてもついてくつもりだったしな んじゃ茶屋までもどろっか おぉーいななみーんそんなところでへたれてないで行くぞー」

七海は人ごみに酔ったのか潤に引き回されて疲れたのかぐったりとしていた
三人は南蛮街をはなれ茶屋へと向かう そこで食料などを買い求めているとドドドド!という音が聞こえてきた
音のするほうを見てみると砂埃を巻き上げながら一人の僧がこちらに向かって走ってくる
僧は道行く人にぶつかりそうになりながらごめんよーという言葉を残し 媛神たちの前を通り過ぎると門へと消えていった

「あれは一体なんなのかしら さっきの人と同じように見えましたけど…」

「んー気のせいなんじゃないの?ま、いいんじゃない急ぎたい人には急がせとけば ってこれでよしっと媛っち準備できたよ」

「ではまいりましょうか 七海、案内お願いいたしますわ」

「あ!忘れてた 媛っちにこれをあげようと思ってたんだよー」

「なんですの?ってこれは耳飾」

潤が持っている耳飾 それはさきほど媛神が気になっていた耳飾だった
それをひらひらと見せ付けるように揺らしている

「そそ 媛っちがなんだか欲しそーにしてたからさ買ってみたんだー でもねー不思議なんだよ店主もねこんな耳飾は見覚えがないっていうんだよ だからほとんどタダみたいな値段で買えたんだけどな」

「貴方が買ったのですから 潤が付ければいいんじゃありませんの?」

「あたしにゃこんなもん似合わないし邪魔なだけだよ これはご飯をおごってくれたお礼ってことで ね、受け取ってよ媛っち」

そういうと潤はその耳飾を押し付けるように媛神に渡してきた 笑顔でウンウンとうなずく潤
ほれほれ付けてみ、と笑顔で言われているようだ 
実際に潤へとお弁当を買って来たのは七海なのだが…仕方なく媛神はその耳飾を付けてみる
さほど大きくはないから邪魔になることはないだろう

「お!やっぱり似合うじゃないか うんうんいいよーいやー買った甲斐があるってもんだね どうよななみん」

「うん 似合ってるよ媛さん」

「二人して褒めても何も出ませんわよ さぁ七海行きますわよ案内お願いしますわ」

人ごみに酔っていた七海だったがそれも回復したようだ ではと七海が先頭に立ち堺の町をあとにした
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