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媛神を落ち着かせながら宗右衛門は説明を始めていた
槍の修行のため香曽我部家に行き住み込みで修行をしていたのだが その香曽我部家での修行も思ったより早く終わってしまい香曽我部近安自身の師匠である宝蔵院流の師範の元へと送り出したのである
サクラ自身も修行は続けたいとの希望もあり 宗右衛門は異をとなえることが出来なかった
泣く泣く宗右衛門はサクラを送り出したのである
「そんなわけでサクラは今ここにはおらんのだよ 一様近くの徳川家に私の知り合いがいてね その人に頼んで護衛はつけてもらえることになったのだが…」
「……そんなもの役に立つかわからないではありませんの!」
「いやいやそんなことはないはずだが きっと腕のたつ者を付けてくれてる はず……」
「はず…ってお姉さまに何かあったらいかがいたしますのおじさま!いいですわ わたくしが参ります!」
「参りますって媛神ちゃんも本土に行くきか?」
「そうです まったくお姉さまもお姉さまですわ わたくしになんの相談もなしにそんな遠くへ行かれるなんて…」
「まぁあの子が決めたことだし それに媛神ちゃんは修行してる最中だったしな だから教えなかったんだと思うよ」
「いいですわ 善は急げといいますしこれから向かいますわ ではおじさま失礼いたしますわね」
お、おい媛神ちゃんと宗右衛門は呼び止めたが媛神は神速の術を使っているらしく風のように走り去った
あきれたように媛神が走り去った方を宗右衛門は見つめていた
「あの子は美濃っていうのだけで行ってしまったが大丈夫なのだろうか……」
まぁわからなければ連絡の一つもよこすだろう そう思い宗右衛門は店内へと戻っていった