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疾風刃雷

七海の案内を頼りに媛神と潤は街道を歩いていた 堺の町を出てすぐに立て札がありそこには山城へ行く道と大和へと続く道が伸びている
七海は迷わず大和へと続く道を選び歩いていた 大和へと続く街道は左右を崖に阻まれた場所にある
のんびりと3人はその街道を歩いていた
媛神は七海の小さな背中を見ながら街道を歩いていたのだが なぜか背後から視線を感じる
くるっと振りかえり辺りを見てみるのだがそこには誰もいない 気のせいかしら?そう思いながら歩いて行くのだがやはり視線を感じる
再び振り返るのだがやはり誰もいない

「ん?媛っちどうした なんで振り返ってんの?」

「いえ、なんでもないですわ わたくしの気のせいのようです ってあれは?」

「どうした媛っち?」

木々の間に何かが動いているのが見えた 小さい何か、あれは一体なにかしら?
木々の間にいたそれは草むらへと移動しさらに移動している 媛神は見失わないように目で追いかける
かなり素早いそれは草むらを移動しながら媛神達の近くまでそれはやってきた

「潤 そこに何かいますわ気をつけてください」

「ほえ?そこってどこ!?こっち?」

「あ、潤 不用意に近づいたら…」

潤は媛神の忠告を無視し草むらへと歩いていく と、その時草むらからそれが飛び出してきた
突然出てきたそれは潤の頭を踏み台にし媛神へと飛んでくる
媛神へと飛んできたもの それは細長い胴体をしていたため一瞬蛇かとも思ったのだがそうではなかった
細長い胴体に短い手足 真っ白な毛並みで頭はねずみのような顔をしていた これはいたち?
真っ白ないたちって一体?そう思っている間にそのいたちは媛神の顔面へと迫っていた
媛神の前髪からバチンと火花が飛ぶ しかし媛神はそこでハッとする
こんな小さな生物にこれを使うわけにはいかない とっさに両手を突き出しいたちを掴み取ろうとする
しかしいたちは媛神の手を上手くかわすと突き出された媛神の腕に飛び乗りするすると首元まで上がってきた

「なに?なんですの一体?こ、こらやめなさい」

「いってててて……媛っち今のは何なんだ?」

「これですわ」

「ん?これって…媛っち首になに巻きつけてんの?ってこいつかあたしの頭踏んづけていったのは!」

白いいたちは媛神の肩にのると頬を舐めてきている 払いのけるわけにもいかず媛神は舐められ続けている

「た、たすけなさい七海 これをどうにかして あんんっ、あっ、あっ…ひゃああぁ や、やめなさい」

仕方ないと七海は媛神の首にまとわりつき今も頬を舐め続けているいたちへ手を伸ばそうとしたのだが
いたちは七海を睨むとシャーという声を出し威嚇してきた
その姿はまるで媛神は自分のものだと言っているようでもあった 何度も手をのばし掴み取ろうとするのだがその度に威嚇されてしまう

「媛さん……ごめん無理だ」

「それにしてもそいつ媛っちになついてるよな どこから来たんだろ、これっていたちでいいんだよね?」

「そうですわね ぁん でもこんな真っ白のいたちはみたことありませんわ」

「だよなー で、どうするよ媛っち」

「どうするもなにもありませんわ 連れて行くわけにはいかないでしょう……仕方ありませんわね」

頬を舐め続けるくすぐったさを我慢しながら媛神はそっといたちを掴み足元へとそっと置く

「さぁ仲間の所へお帰りなさい 着いてきてはいけませんわよ」

そういい媛神は歩きはじめるのだが 真っ白ないたちはトコトコと媛神の後を歩いてくる
媛神はふぅとため息をつくと振りかえりいたちをじっと見る いたちはクックックと喜んでいるような声をあげていた
媛神の前髪からパチンと火花が飛ぶと小さな雷がいたちの目の前に落ちる
小さな雷に驚いたいたちは草むらへと戻っていった

「いいのか媛っち?なんだかあのいたち媛っちと一緒にいたかったみたいだけど」

「わたくしと行くより仲間と一緒にいたほうがいいですわ さ、行きますわよ」

そういうと媛神は街道を歩きはじめた ふーむと潤は何か言いたげだったが何も言わず媛神と一緒に歩いていく
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