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媛神を落ち着かせながら宗右衛門は説明を始めていた
槍の修行のため香曽我部家に行き住み込みで修行をしていたのだが その香曽我部家での修行も思ったより早く終わってしまい香曽我部近安自身の師匠である宝蔵院流の師範の元へと送り出したのである
サクラ自身も修行は続けたいとの希望もあり 宗右衛門は異をとなえることが出来なかった
泣く泣く宗右衛門はサクラを送り出したのである
「そんなわけでサクラは今ここにはおらんのだよ 一様近くの徳川家に私の知り合いがいてね その人に頼んで護衛はつけてもらえることになったのだが…」
「……そんなもの役に立つかわからないではありませんの!」
「いやいやそんなことはないはずだが きっと腕のたつ者を付けてくれてる はず……」
「はず…ってお姉さまに何かあったらいかがいたしますのおじさま!いいですわ わたくしが参ります!」
「参りますって媛神ちゃんも本土に行くきか?」
「そうです まったくお姉さまもお姉さまですわ わたくしになんの相談もなしにそんな遠くへ行かれるなんて…」
「まぁあの子が決めたことだし それに媛神ちゃんは修行してる最中だったしな だから教えなかったんだと思うよ」
「いいですわ 善は急げといいますしこれから向かいますわ ではおじさま失礼いたしますわね」
お、おい媛神ちゃんと宗右衛門は呼び止めたが媛神は神速の術を使っているらしく風のように走り去った
あきれたように媛神が走り去った方を宗右衛門は見つめていた
「あの子は美濃っていうのだけで行ってしまったが大丈夫なのだろうか……」
まぁわからなければ連絡の一つもよこすだろう そう思い宗右衛門は店内へと戻っていった
ずっと媛のお話のタイトルを考えていたのですが やっと決まりました
疾風刃雷
まぁこれもありきたりというか なんというかw
なぜこうなったかはいずれわかってくるかと思いますが 基本の3人がベースになってるかな
3人の特徴を取ったらこんなタイトルになりました
話的には未だに本土にも渡ってないのでまだわからないですがね でも、そろそろなのかなー
サクラの話も早く手直しと移動をしていかないといけないとは思ってますが ちょっと大変ですね
まぁ本人は楽しく書いてるのでいいのですけどねw リネの話も書ければいいんだけどあっちは難しいのでパスw
そろそろ媛の敵も探しにいかないと…
媛神はとある商店の前まで来ていた その商店とは媛神の大切な人の実家
その商店の中には見たことのない品物が数多くある しかも店内には日本人だけではなく異国人の姿もちらほらと見えていた
媛神は店の前でうろうろしていた どうやってびっくりさせようと考えていたからだ
そうやってうろうろしていると店の中から男性が出てきた
「ん?君は……」
店内から出てきたのは白髪まじりの男性 しかし白髪まじりではあるが老人というわけではない
均整の取れたその顔は20代といっても差し支えない顔立ちである
「お久しぶりですわおじさま 3年ぶりですわね」
店内から出てきた男性は御堂サクラの父親 御堂宗右衛門
「おぉーやっぱりそうだったか 元気だったかな?さ」
「おじさま!」
「うお!どうしたんだい大声だして!?」
「このたびわたくし字をもらいましたの ですからそちらでお呼びくださいませ」
「おぉそうか陰陽師になるために行ってたんだったな そうかそうか字をもらったのか で、どんな字をもらったのかな?」
「媛神といいますの 以後そちらで呼んでくださると助かりますわ」
「媛神か…よい名前をもらったみたいだ で、媛神ちゃんはこんなところで何をしてたんだい?中に入ればいいものを」
「お姉さまをびっくりさせようと思いまして お姉さまはいらっしゃいますの?」
店内をのぞいて見るがそこにサクラの姿はない 振り返り宗右衛門をみるとその顔が暗く落ち込んでいた
まさかサクラの身になにかおこったのか? そう思ったとき宗右衛門が口を開いた
「サクラはここにはおらんよ……しかも四国にもおらん」
「………な、なんですって!?それはどういうことですのおじさま お姉さまは土佐に行ってるだけなんじゃないんですの?」
「うむ少し前までは土佐におったんだがな 今は本土におるよ たしか美濃だったか…そこに行くと信書が来てたな」
「な……どうしてそんなことになってますのおじさま! おじさまってば!?」
媛神の前髪からバチンと火花が飛ぶ 宗右衛門はびっくりして媛神から飛び退いた
「お、落ち着いて さ…い、いや媛神ちゃん 説明するから落ち着きなさい」