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疾風刃雷

媛神を落ち着かせながら宗右衛門は説明を始めていた
槍の修行のため香曽我部家に行き住み込みで修行をしていたのだが その香曽我部家での修行も思ったより早く終わってしまい香曽我部近安自身の師匠である宝蔵院流の師範の元へと送り出したのである
サクラ自身も修行は続けたいとの希望もあり 宗右衛門は異をとなえることが出来なかった
泣く泣く宗右衛門はサクラを送り出したのである

「そんなわけでサクラは今ここにはおらんのだよ 一様近くの徳川家に私の知り合いがいてね その人に頼んで護衛はつけてもらえることになったのだが…」

「……そんなもの役に立つかわからないではありませんの!」

「いやいやそんなことはないはずだが きっと腕のたつ者を付けてくれてる はず……」

「はず…ってお姉さまに何かあったらいかがいたしますのおじさま!いいですわ わたくしが参ります!」

「参りますって媛神ちゃんも本土に行くきか?」

「そうです まったくお姉さまもお姉さまですわ わたくしになんの相談もなしにそんな遠くへ行かれるなんて…」

「まぁあの子が決めたことだし それに媛神ちゃんは修行してる最中だったしな だから教えなかったんだと思うよ」

「いいですわ 善は急げといいますしこれから向かいますわ ではおじさま失礼いたしますわね」

お、おい媛神ちゃんと宗右衛門は呼び止めたが媛神は神速の術を使っているらしく風のように走り去った
あきれたように媛神が走り去った方を宗右衛門は見つめていた

「あの子は美濃っていうのだけで行ってしまったが大丈夫なのだろうか……」

まぁわからなければ連絡の一つもよこすだろう そう思い宗右衛門は店内へと戻っていった

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浜名湖底洞穴編

朝夕の槍の修行以外は薬座頭達から薬師になるための基礎を教わっている
薬師の心得、神通力、修験道、医術 これらを教わっているのだ
サクラは医術を得意としていた これは文字通り治療のための術なのだが 中には自己再生能力を活発にする再生という術もある
これらの術を覚える以外にも薬のを生産するための知識も覚えなくてはならない
そしてその素材となるさまざまな材料は自分達で調達してこなくてはならなかった
純菜の家まで戻ってきたサクラは純菜が用意してくれた朝ごはんを食べ薬研へと向かう準備をしていた

「サクラちゃん 行っちゃうよ~?」

純菜の声が聞こえる 朝稽古から帰ると純菜と共に薬研へ向うことになっている まって~と言いながら純菜を追いかけようとしたとき 扉のところに何かが挟まっているのが見えた
なんだろ?と思い手にとってみるとそれは信書であった しかもサクラ宛ての

「誰だろ?私宛てみたいだけど…」

信書を見てみるとなつかしい名前が書かれてあった それは伊予にいたときの友達の名前
その子はサクラのことをお姉さまと呼び慕ってくれていた子 その子からの信書だった

「サクラちゃんどうしたの?ってそれ信書?」

「うん、扉に挟まってたの 私宛ての信書みたイ」

「そうなんだ 誰からなの?」

「田舎の友達からなのヨ ホントになつかしいワ」

「読んでみた?ってまだ開けてないわね せっかく送ってくれたんだし読みながら歩けばいいよ」

うん、といいサクラは信書を開けていく その内容は少し怒りに満ちた内容だった
黙っていくとは何事だ!?といった内容が散々書かれていた そして後の方の内容は会いに行くから待っていてくれと書かれてあった
そして最後に
お姉さま、わたくし字をいただきましたの 媛神 と、いいますのよ 今後お姉さまもそちらでわたくしのことは呼んでくださいませ そして本名の方は誰にも話さないでいただけますと助かりますわ
               追伸
この手紙は読み終わったと同時に消去させていただきますので よしなに

「ん?消去ってどういう……」

そこまで読み終わると同時にサクラの持っていた信書がいきなり燃え始めた
サクラはびっくりして信書を捨てる 信書は燃え尽きて灰になり 風に乗ってどこかへ飛んでいってしまった
いきなり信書が燃え始め純菜もびっくりしていた

「さ、サクラちゃん……どうして信書燃やしちゃったの!?」

「へ?あ!私じゃないヨー 勝手に燃えたのヨ……まったくあの子はなんてこトを…」

「そ、そうなんだ…内容とか覚えてる?何か大切な用があったんじゃない?」

「その辺は大丈夫ヨ 遊びに来るって話だけだかラ」

「そっか ところでなんていう子なの?その子?」

「んとネ みつ…あ、違う 媛神っていう子なの 凄く優しくていい子だヨ」

「媛神ちゃんかいい名前だね ところでサクラちゃん どぉ?薬師の勉強って慣れてきた?」

「ん~ 相変わらず神通力がむずかしいのよネ…そういえば純菜ちゃん神通力得意だったよネ?」

「うん コツさえ掴めば簡単よ」

「そのコツが… わかんないのよネ…」

この日サクラ達は午前中薬研で勉強をし午後から採取に向うことにしていた

「純菜ちゃん 今日の採取は何処へ行ク?」

「そうね~岡崎近くのあの木かな 山椒の実が取れるしね サクラちゃんまだ治身水しか作れないでしょ?」

「そうなんだけド~ たまには違う所へ行きたいナ~ なんテ…」

「そっか ん~ じゃあ別の場所行って見みよっか」

「をを、そこは何が取れるのかなナ?」

「それは行ってからのお楽しみ」

そういうと純菜は薬研へと向かっていった 一体何が取れるのだろう?
サクラはワクワクしながら純菜の後を追っていった

やっと決まった

ずっと媛のお話のタイトルを考えていたのですが やっと決まりました
疾風刃雷

まぁこれもありきたりというか なんというかw

なぜこうなったかはいずれわかってくるかと思いますが 基本の3人がベースになってるかな

3人の特徴を取ったらこんなタイトルになりました

話的には未だに本土にも渡ってないのでまだわからないですがね でも、そろそろなのかなー

サクラの話も早く手直しと移動をしていかないといけないとは思ってますが ちょっと大変ですね

まぁ本人は楽しく書いてるのでいいのですけどねw リネの話も書ければいいんだけどあっちは難しいのでパスw

そろそろ媛の敵も探しにいかないと… 

疾風刃雷

媛神はとある商店の前まで来ていた その商店とは媛神の大切な人の実家
その商店の中には見たことのない品物が数多くある しかも店内には日本人だけではなく異国人の姿もちらほらと見えていた
媛神は店の前でうろうろしていた どうやってびっくりさせようと考えていたからだ
そうやってうろうろしていると店の中から男性が出てきた

「ん?君は……」

店内から出てきたのは白髪まじりの男性 しかし白髪まじりではあるが老人というわけではない
均整の取れたその顔は20代といっても差し支えない顔立ちである

「お久しぶりですわおじさま 3年ぶりですわね」

店内から出てきた男性は御堂サクラの父親 御堂宗右衛門

「おぉーやっぱりそうだったか 元気だったかな?さ」

「おじさま!」

「うお!どうしたんだい大声だして!?」

「このたびわたくし字をもらいましたの ですからそちらでお呼びくださいませ」

「おぉそうか陰陽師になるために行ってたんだったな そうかそうか字をもらったのか で、どんな字をもらったのかな?」

「媛神といいますの 以後そちらで呼んでくださると助かりますわ」

「媛神か…よい名前をもらったみたいだ で、媛神ちゃんはこんなところで何をしてたんだい?中に入ればいいものを」

「お姉さまをびっくりさせようと思いまして お姉さまはいらっしゃいますの?」

店内をのぞいて見るがそこにサクラの姿はない 振り返り宗右衛門をみるとその顔が暗く落ち込んでいた
まさかサクラの身になにかおこったのか? そう思ったとき宗右衛門が口を開いた

「サクラはここにはおらんよ……しかも四国にもおらん」

「………な、なんですって!?それはどういうことですのおじさま お姉さまは土佐に行ってるだけなんじゃないんですの?」

「うむ少し前までは土佐におったんだがな 今は本土におるよ たしか美濃だったか…そこに行くと信書が来てたな」

「な……どうしてそんなことになってますのおじさま! おじさまってば!?」

媛神の前髪からバチンと火花が飛ぶ 宗右衛門はびっくりして媛神から飛び退いた

「お、落ち着いて さ…い、いや媛神ちゃん 説明するから落ち着きなさい」

浜名湖底洞穴編

早朝 お寺の境内から元気のいい声が聞こえてくる
そこには二人の人物がいた、二人は長い棒を持ち互いの出方を窺っている
一人は少女 もう一人は僧である
対峙していた二人 先に動いたのは少女の方であった その少女のくりだす鋭い突き 必殺といえるほどの突きが僧を襲う
しかし僧はその突きを読んでいたのか その突きを右へ払い、面を撃つ しかしそれは素早く引き戻した少女の棒によって防がれた

「おみごと」

この少女はサクラであった 岡崎へ来て数ヶ月虎裁禅師のもとで槍の修行をしていた
虎裁禅師も仕事があるため早朝と夕方にしか稽古をつけられない

「ありがとう御座いましタ」

そういうとサクラは虎哉禅師にふかぶかとお辞儀をした

「上達しましたなサクラ殿 そろそろ本気でいかないと危ないかもしれません」

「またまたご冗談を 私なんてまだまだですよ」

虎哉は当初 槍術を教えてくれと頼むこの娘に対して不安があった
異国の者と思えるこの娘に果たして槍が扱えるのか?そう思っていた
しかし毎日教えているうちにその考えは変わっていった 見る間に上達していくサクラを見て 虎哉はその覚えの早さに人並みならぬものを感じていた

「さて、今日はここまで そろそろ時間ではありませんか?」

「あ!はい 有り難う御座いましタ では、また夕方に参りますのでお願いいたしまス」

「はいはい お待ちしております」

サクラはお寺の境内を後にした 虎哉はその後姿を見送りながらそろそろ拙僧を越えるかもしれない
そう思いつつ走り去る少女を見つめていた


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