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あの空に向かって

周りにいた人たちも気づいたのか熊の様子を窺っている 確かに死んでいるはずの熊の腹がボコボコと動いているのだ
中から押しているような感じだったがやがてそれも終り熊の腹が風船のように膨らみはじめる その膨らみも限界に達し破裂した 辺りには鮮血が飛び散る そして熊の腹で何かが蠢いていた それは赤子のようにも見える いや、赤子のように見えたがそれは違うものであった 
身体つきは赤子のようであるが手足が異様に細くその眼は真っ赤に染まっていた 赤子のようなそれは周りを見渡しケケケと奇声をあげはじめた

「が、餓鬼だ~~~~~!!」

辺りは騒然となった 悲鳴とも叫びともつかない声が入り乱れえている 両替宿の前は騒乱の渦と化した な、なんなのこれは… サクラは身動きが取れなくなってしまっていた 一体何がおこっているのか目の前にいるあの赤子に似た化け物は一体何なのか?
パニックをおこし何も考えられない状態のサクラにかすかに声が聞こえてくる それは最近友人になった友の声だった

「サクラちゃん! 逃げて!!」

叫ぶ純菜の声 純菜の声が聞こえてはいたが身体が動かない どうしたらいいのだろう…?
そのときサクラの隣にいた長身の男が一歩前に出た 男は袖から一枚の紙を取り出し自分の額の前にかざす そして

「急々如律令」

長身の男はそういうと手に持っていた紙を餓鬼めがけてスッと投げた その紙には五芒星が描かれている
紙は途中で落ちることもなく真っ直ぐ餓鬼へと向いその額に張り付いた
紙が餓鬼に張り付くのと同時に長身の男は破!という気合のこもった声をあげた するとそれと同時に餓鬼の頭が破裂し四散する
頭をなくした餓鬼の体がその場に崩れ落ちピクピクと痙攣していた 
辺りから拍手喝采の声があがる しかし長身の男は何事もなかったかのように静かにその場に立っていた しかもまだ熊の死体を睨みつけている

「真ちゃん神社に行って御神酒をもらってきてくれるかい? この熊を清めないと」

「お、おぅ それにしても大臣…すげぇな」

この長身の男も真鉄達の仲間である
この長身の男の名は 雪藤洋士 徳川にある陰陽寮に所属する陰陽師 仲間からは字で大臣と呼ばれている

「それはいいが大臣、御神酒なんざなんに使うんだ?もう大丈夫なんじゃないのか?」

「まぁ大丈夫だとは思うのですが念には念を… 私はこれを見張っていますのでお願いします 急いでください」

「お、おしわかった純菜ちゃん サクラちゃんも一緒においで」

何とか動くようになった足を動かしサクラは純菜、真鉄と共に神社へと向った
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