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純菜は二人に説明を始めた サクラとの出会いからなぜ今ここにサクラがいるのか ふむふむと考えこみながら純菜の説明を聞いていた弾十郎と真鉄
「なかなか大変な思いしてここに来たんだなー おっと自己紹介してなかったな俺は高坂弾十郎 こっちは」
「嘉冶真鉄だ やー純菜ちゃんの友達なら俺らの友達だ よろしくな」
そうして改めて挨拶を交わしていると鍛冶場の中から娘が出てきた 弾十郎達と同じような姿をしている 長い黒髪が綺麗な人だった ただ表情だけはあまりわからない少しクールな感じのする娘だ
「弾さん 棟梁が探してたよ」
鍛冶場から出てきたこの娘の名は 紅刹那 弾十郎達と同じ鍛冶屋である ぶっきらぼうにいう紅に弾十郎が振り向く 弾十郎はあまり気にしていないようだ
「うぉ、しまった…呼ばれてたの忘れてた…ちょっと行って来るわ」
そういい弾十郎は鍛冶場の中へと入っていった おい紅と、真鉄が紅を手招きしていたが紅は中へと戻ってしまった
「ありゃ、紹介しようと思ったんだがな~ あの子の名前は紅刹那 ちょっと人見知りのはげしくてな まぁ根はいい娘なんだか無口で すまんな…」
また機会がありますよと答えながらサクラは女性の鍛冶屋がいることに驚いていた 真鉄にいろいろ聞いていると両替宿の方がざわめきはじめた 何かあったのだろうか?真鉄が見に行ってみようと言い出したので両替宿へと向かってみる
人ごみで何も見えない おおきくなった人ごみをかき分けながら中を見てみるとそこにいたのは大きな熊だった どうやらこの近辺で暴れていた熊らしい
その横にその大きな熊を倒したであろう男が立っていた その人物を見て真鉄が知り合いだと言い出しその人物に声をかけていた
「誰が仕留めたのかと思ったら お前さんだったのか」
「あ、真さん まぁね結構楽勝だったよ」
この男の名は 那々師銃 徳川家の剣客である 弾十郎や真鉄ほど大柄ではないが引き締まった体が印象的な侍であった
「しっかしでかいな…よく仕留めたもんだ…」
「紅に作ってもらった太刀の試し切りも兼ねてたんだけどね紅には悪いことしたな~刃こぼれおこしてるよ…」
「まぁ怪我はなかったんだろ? その太刀に守ってもらったと思えばいいんじゃないのか?」
と、真鉄達が話していたその時である 仕留めたはずの熊の腹の辺りがボコンボコンと動き出した