朝になり雨も上がっていた サクラは旅の支度を整え両替宿を出て茶屋へと向かう そして茶屋で弁当を購入し人の多い町だったわね そう思いながら稲葉山の町を出た
街道を通り尾張ー美濃の国境を抜け尾張に入る 街道を進むと名古屋城がうっすらとその輪郭を見せていた三河へはその名古屋城を横切る道がいいだろうそうサクラは思い名古屋城へと向かう そこでサクラはふと思い立った
「うん 尾張に来てるんだから名古屋にちょっと寄ってみようかナ 何かあるかも知れないし純菜さんへのお土産も買えるかモ」
まだ見ぬ町への好奇心からサクラは名古屋へ向かうことにした 稲葉山城の城下町にあれだけ人がいたのだ名古屋城の城下町もきっとすごい人がいるのだろう そう思いながら街道を歩いていく
そして昨日純菜と別れた場所までたどり着いた そこからさらに歩いていくと名古屋城が視界に見えてきた。
「をを あれが名古屋のお城ネ」
名古屋の城下町に入ってみる だが稲葉山のように人が多いわけでは無かった
「あれ? あまり活気がないわねどうしたのかしラ?」
すると前から数人の男達が走ってくるのが見えた 何かあったのだろうか?一人の男が鎧の紐を締めなおしている その男に話を聞いてみた
「どうしたんでスか? 何かあったんでス?」
「ん?なんだお前は… おっとこうしちゃいらんねぇ斉藤の奴らが攻めてきやがったんだいくさだ いくさ!」
そういうと急いで出て行ってしまった どうも小競り合いがおこっているらしいその後も何人もの男達が城門から出て行くのが見えた
「いくさか・・・ホントに何時になったら終わるのかしらネ・・・」
どうも活気がないと思っていたのは勘違いらしい いくさがおこっているため人が出払っているのだ普段の町並みが見たかったなとサクラは思ったが仕方ない 長居は無用だと感じたサクラは茶屋でういろうと籐団子を買い名古屋城の城下町を出た。
「さっテとお土産も買ったし三河に向かいまスか~」
三河がある東へとサクラは歩いていった
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