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浜名湖底洞穴編

「葵さん 弾さん下がって!」

洋士が叫ぶと同時に目の前にある五芒星が回転しさらに大きくなる
人の大きさほど大きくなった五芒星がぴたりと止まる そしてその五芒星から炎が出てきた
しかしそれは先ほど洋士が叩き込んだ炎と同じものではなかった
大きくなった五芒星から出てきたそれはただの炎といえるものではい ぞろりと出てきたそれはまるで竜のような姿をしていた
大きな口を広げ五芒星から出てきた炎が吼える
ゴォオオオオオオオオオオオオオオオォォォ!
炎が逆巻く音なのかそれともその炎が意志を持ち吼えているのか定かではなかったが確かにそれが吼えたようにサクラには聞こえた
五芒星から弾かれたように出てきた炎の竜は弾十郎と葵の頭上を飛び越え堕天女達へと襲いかかる
炎の竜は生物のように堕天女達を飲み込みやがて消えていった
後に残された堕天女達の体からは白い煙がプスプスと立ち昇っている 洋士の放った炎の竜の威力の強さが垣間見える
しかし敵にダメージを与えたのにもかかわらず怒りをあらわにする人物が洋士の目の前にいた

「こら大臣!あっついじゃないのよ なんてことしてくれたんだ!」

「だから下がってと言ったではありませんか葵さん」

「あんな大技 使うなら使うって言いなさい吃驚したでしょうが!」

「うぅ…わ、わかりました」

「よろしい 次からはちゃんと言いなさい約束を破ると…フフフ」

幼い姿の葵がにこやかに笑いながら洋士を見ている だがその瞳は笑ってはいない
葵の顔をみるや洋士は身震いし後ずさっていた堕天女達よりも今、目の前にいるこの人の方が怖い…
その葵は言いたいことだけいうとすぐさま水遊霊へと駆け出す 薙刀が閃き水遊霊を切り刻む
葵の攻撃に耐えかねたように水遊霊が後方へと下がっていった

「チッ、下がったか…根性がないわね屍のくせに」

「葵さん…それは無茶というもの しかしこのままではいけませんね」

「だね、なんとかしなきゃいけない…ってことでお願いが」

「どうしたんだい銃くん お願いって?」

「うん葵さんのおかげであれが弱ってると思うんだ だからあれを一撃で仕留めようと思うんだけど邪魔されたくないんだ」

そういいながら下がっていった水遊霊を太刀で示した ふむ…と洋士は少し考えたのち銃に向かってうなずく

「よしわかった銃くん足止めできればいいんだね まおさん」

「ん?どうしたの大臣」

まおを呼んだ洋士が何事か耳打ちする 話を聞き終わるとまおはうなずいた

「何をするつもりかわからないけど存分にやりなさい 私とまおさんで何とかしてみるから」

「よろしくお願いします」

銃、洋士、まおの3人が動き出す
まおは持っていた袋から横笛を取り出し瞳を閉じる その横で同じように剣印を結んだ洋士が立っていた
笛から優しい音を紡ぎだすまお その音が結界内に響き渡る
そしてそれは起こった、その笛の音に誘われるように3体の亡者 天女の恨み、水軍霊の1体そして死霊使いの動きが止まる
まおの笛の音に誘われるようにふらふらと動いていた まおは止まることなく笛を吹き続ける
カッと目を見開いた洋士が剣印を堕天女の横にいた老婆へと突き出す
すると剣印を向けられた老婆がふらふらと動き始めた まるで何かに操られているように

「さぁ今のうちですよ銃くん」

「応!」

気合いを入れた返事をし銃は左腕を突き出しその太刀の鍔に右の太刀を乗せる そして乗せた太刀を水遊霊へと向ける

「鬼神力!」

銃がそうつぶやくと同時に気が爆発した 銃の体から放たれるその気は今までのものとはまったくの別物
禍々しい闘気が銃の体から溢れ出てくる サクラは嫌な感じがしていた、銃から出るその闘気は弾十郎達から放たれるそれとは異質なもの
そう、どちらかといえば目の前にいる堕天女達に近いものがあった
銃の体から溢れていた禍々しい闘気は右腕に集まっていく そしてドン!という音
弾けるように駆け出した銃はまるで地面を滑るように水遊霊へと向かっていく銃の瞳には水遊霊しか映っていない
その銃の動きに反応したように堕天女が前へと出てくる 迫ってくる銃に向けて長く伸びた爪を振りかざした
しかし銃は止まらない、さらに加速しながら水遊霊へと向かっていく その銃へ向けて堕天女は長く伸びた爪を振り下ろした
ギィン!
振り下ろしたはずの堕天女の爪が弾かれていた、それも1本の弓矢によって
その矢を射たのはまおだった いつの間にか手に持っていた笛が弓へと変わっていた
堕天女の脇をすり抜け銃は水遊霊に接近していた 禍々しい気を収束させた右手を大きく引き

「喰らえっ!」

一気に突き出す、水遊霊は逃げることも避けることも出来ず銃の太刀は水遊霊のその大きな顔の眉間に吸い込まれるように突き刺さる
一瞬の後、水遊霊の後頭部がまるで爆弾でも埋め込まれていたかのように炸裂した
水遊霊から太刀を引き抜くと銃はその場で片膝をついてしまう 全ての力を出し切ってしまったようだ
肩で息をしている銃へまおの呪縛から解き放たれた死霊使いが太刀を振り上げて迫ってきている
銃はすぐには動けそうになかった が、死霊使いの前に立ちふさがるように現れた人物がいた
神代ユダであった ユダは小刀を振るい牽制した後、銃を抱えるとその場から姿を消す
姿を消したユダが再び現れたのはサクラ達のすぐそばだった ユダは銃をその場に下ろし前線へと戻っていった
サクラはすぐに銃の容態を見ていたのだが気力の使いすぎによる疲労だとわかった 少し休めば動けるようになるだろう
しかしこの疲労は尋常ではない 普通気を使う技を使ったとしてもこうはならない
やはり先ほどの技がこの異常な疲労を引き起こしているのは間違いない サクラの目には乱れた気の流れが見えていた
今はまだいい しかしさっきの技を使い続けたらいずれ…サクラは嫌な想像を頭をふって振り払った
疲れきって座りこんでいる銃に洋士は賞賛の声をあげていた

「さすがですね銃くん 本当に一撃で仕留めてしまうとは」

「みんなのおかげだけどね、でもまだこれで終わりじゃない」
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