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あの空に向かって

純菜は鷹の小鳥を見送るとさっそく道場へと案内してくれた しかし先ほどの術の疲労だろうか明らかに疲れきっている純菜を見てサクラは休むように言ったが純菜はそれを断り、笑顔で道場への案内をしてくれている

(疲れてるはずなノに…)

心配そうな顔のサクラを見て 純菜は大丈夫鍛えてるからねと微笑む
そんな純菜を見てサクラはゆっくりと歩く純菜を気遣うように
そして道場に着いた 岡崎の道場は町の南の方にあった 稲葉山でみた道場にそっくりである
どこの道場も同じなのかな?と思いつつ純菜にはここで休んでてとそう言いサクラは一人で道場へと入っていった

「あの、すみませン ここに宝蔵院流の先生が来られてると聞いてやってきたのでスが いらっしゃいまスか?」

そう問いかけたら岡崎の道場師範が歩み出てきた

「あの方ならこの道場の裏手にある寺にいるはずだ あの方の弟子は僧なのでな」

「そうでしたか分かりました 有り難う御座います」

道場師範にお辞儀をしサクラは道場を出て純菜のもとへと戻ってきた

「どうだった? 先生いた?」

「ううんここじゃなかったみタい 裏手のお寺にいるだろうッテ」

「そっか じゃあ行きましょ~」

二人は寺へと向かった 寺は道場の裏手にあるということだったのでサクラ一人でも行けたのだが純菜もついてきてくれたそして寺に着くと純菜もすこし回復してきたのか私も行くと言ってくれた
二人で寺へと入り探してみた
だが、誰がその先生なのか分からなかったため 本堂にいる本堂僧都に聞いて見ることにした

「すみませン あの、ここに宝蔵院流の先生が来られていると聞いてきたのでスが」

「おぉ 宝蔵院流とな うむ! 確かにここに来られて居ったが…はて? 何処に行かれたかな…外で稽古をつけておられると思ったのだが… 弟子の者に聞いてみると良かろう 虎裁という僧が外にいるはずじゃその者から聞いてみたらいいじゃろう」

「わかりまシた、虎裁さんですね行って見まス」

本堂から出て純菜にことの次第を話した 寺の境内はそんなに広くはない 歩いている僧に虎裁のことを聞いてみると あぁそれならあそこにと寺の片隅を指差した そこには掃除をしている男性がいたその男性が虎裁だという 僧にお辞儀をし虎裁のもとへと向かったそして話を聞いてみる

「おや?先生を訪ねて来られたか 残念だがここにはもうおらんのだよ、また別の場所に行くと言われてな…」

「そ、そんなァ~ 何処に行かれたか分かりませンか?」

「それが…拙僧にも分からんのだ…フラっと出かけて行かれての」
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