両替宿については見たものの純菜の姿は見えなかった どこにいるんだろ?そう思いつつ辺りを見渡すと茶屋が見えた 茶屋主人ならここの人だし 薬師がどこに集まるのかを知っているかもしれない
そう思いサクラは茶屋へと向かった そして茶屋主人に薬師の集まる場所がないか聞いてみる
「おう、それなら薬研じゃないか? 薬研は両替宿の近くにあるぞ」
茶屋主人にお礼をし教えてもらった方へと歩いていった 途中鍛冶場があったカンカンというリズムのいい音が聞こえてくる その鍛冶場の向かい側に薬研はあった
中を覗いてみると見覚えのある後ろ姿があった 背中を丸めゴリゴリと何かを磨り潰している 一心に何かを磨り潰している純菜 そんな純菜を見ているうちにいたずら心がうずきだす そーっと純菜の背後まで忍び寄り そして…
「わッ!!!」
「わっひゃ~!!!」
「あはは 吃驚しタ?」
「あ~~! サクラちゃん!? 吃驚した~ も~驚かさないでよね~」
「あは ごめんネ~ 夢中になってたから これは~って思っテ」
「でも、会いに来てくれたんだ嬉しいよ まさかこんなに早く再会できると思ってなかったもの」
「ん~ それがね~」
サクラは今までの経緯を純菜に説明した 美濃には着いたのだがそこに目的の人物がいなかったこと そしてその人物がどうも岡崎の町へ行ったことを
「そっか 岡崎にその先生が来てるのね?」
「そうそう 探してるんですけド、初めての場所だから何処に何があるのか分からなくテ・・・」
「そういうことなら任せて! 手伝ってあげる~」
「をを助かるワ たぶん道場にいると思うんだけド」
そして二人は道場へ向かって行った 岡崎の町のことを教えてもらいながら向かっていると ふと純菜の足が止まった 何かを見ているようだ その視線を辿ると1匹の小鳥が倒れていた
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